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俺、リア充を守ります。
第12話「We are ベストパートナー!!」
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テールをバネのようにして天高く跳び、ユナイトウェポンからの砲撃に体を乗せ、自らが砲弾となる慧理那。

 

 跳躍後、空中で一回転し、標的に脚を向け、必殺キックの構えをとる。

 

「「ジャッジメントォォォォォォ!!」」

 雷を纏った竜が、捕らえた獲物を噛み砕き、麗しく、かつ力強く悪に審判を与える。

 着地し、地面をしばらくスライディングしながら止まる。

 次の瞬間、背後で爆発が起きたのが分かった。

「やった……やりましたわ!!師匠!!」

「ああ……Good Job、イエロー。よくやった……お前は、やっぱり俺が見込んだ英雄ヒーローだよ」

 イエローの頭を撫でると、満足そうな顔でふにゃっと笑った後、充電が切れたように崩れ落ちた。

 倒れたイエローをしっかりと抱き留める。

「お疲れ様……本当に、よく頑張ったな……慧理那……」

 先程まで二体が立っていた場所を振り返る。

 立ち上る砂塵の中には……リヴァイアギルディが立っていた。

「ッ!?お前、まだ生きて……」

「すまないテイルドラゴン……クラーケギルディは……俺に借りを返すと、俺を突き飛ばしたのだ……」

「reality!?」

 二度ある事は三度あると言うが、ここまで来るとどんだけ「まだ死ねない」って気持ちが強いんだよ、と突っ込みたくなる。

「全く、馬鹿なやつだ……借りを作ったままにしないのは俺の領分だというのに……あの騎士道かぶれが!!」

 自分だけが生き残ってしまったのが悔しいかのように、地面を踏みしめるリヴァイアギルディ。

 そうか……戦友ともと共に散る覚悟をしていたのか……なのに、自分だけが生き残ってしまった。

 それはとても辛い事だろう。

「……これ以上食い下がるのはみっともないと分かりきった上で、敢えて言わせてもらうぞ!!」

 そう言うとリヴァイアギルディは握り締めていた拳を開いた。

 その中には、クラーケギルディの貧乳属性スモールバストの属性玉エレメーラオーブがあった。

「散っていった戦友せんゆうと共に、悪足掻きをさせて貰うぞ!」

 リヴァイアギルディはその属性玉を飲み込むと、雄々しく咆哮した。

 その瞬間、どこかに転がっていたのか二本の触手が飛んできて、リヴァイアギルディの側頭部に合体した。

「乳という名の絆を分かち合い、同じ時を駆け抜けた戦友ともよ……今こそ最後の執念を見せようぞ!!」

『あ、あの触手……まさか!!』

「Why!?ツインテール……だと!?」

 驚いた。まさか触手をくっつけてツインテールを形作るとは……。

「「さすがだ、ツインテイルズよ。どれだけ賞賛の言葉を贈っても足りないだろう。だが、多くの
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