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俺、リア充を守ります。
第12話「We are ベストパートナー!!」
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ルディ。唯一の武器を失い、更に奥義を破られた悔しさもあるのだろう。

「クッ……やるな、テイルドラゴン……噂に違わぬ見事な戦いぶりだ。お前の武器からは打ち合う度にお前の信念が感じ取れた。あの時とは大違いだな」

「その件は本当に申し訳ない。暴走していたとはいえ、お前には迷惑を……」

「フンッ、お相子だ。お前は部下を救ってくれたからな。あれで借りは返したつもりだぞ」

 そうか、確かバッファローギルディはこいつの部下だったっけ。

「そうかよ。それで、どうする?武器はもう無いし、奥義も今ので破られたんだろ?」

「確かにな。だが、俺にはまだこの拳がある。次はお前の、守る為の拳とやら、見せてもらおうか!」

 拳を握るリヴァイアギルディ。俺もドラゴホーンを仕舞い拳を握る。

 次の瞬間、殴り合いが始まった。

 

 

 

「黄の戦士よ……戦いの経験をまるで持たぬお前が、どうしてこの決戦の地に姿を現した!!」

「経験ならありますわ!物心ついた時からずっと……古今東西世界中あらゆるヒーローの戦いを目に焼き付け、記憶してきました!どんな敵とどう戦うか!どう勝利したか!それがわたくしの戦闘経験です!!」

「想像だけで片がつくなら、誰も鍛錬などせぬ……。では、その焼き付けた記憶とやらに聞いてみるがよい!我が全力の一撃、どう防げばいいかとな!!」

 クラーケギルディは触手を残らず全部伸ばし、身体の周囲に扇状に展開させる。

 そして、右腕を突き出したのを合図に、一斉にわたくし目掛けて襲いかかる。

 天球から星が降り注ぐような神秘。なるほど、確かに師匠が躱すのに手こずっただけはありますわね。

「ですが、こうゆう場合どうするかなど、決まっていますわ!!」

 硬質な駆動音を響かせ、アーマーが次々に展開。ツインテールを地面に打ち込みロック完了。発射態勢は整いました!

「すべて撃ち落としますわ!ヴォルティックファイヤー!!」

「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 全身のレーザー砲、レールガン、バルカン砲、ミサイル、徹甲弾、荷電粒子砲、全てが大気を弾くような轟音を嘶かせ、身体中の武装が我先にと触手を狙い撃つ。標準さえ度外視した完全火力の極激に、流星群のように降り注いだ触手はどんどん撃ち抜かれていき、本数を減らしていく。

「さ、再生が追い付かない!私の触手以上の連撃を、この少女は繰り出しているというのか!!」

 最後の一本が撃ち落とされ、もはやクラーケンではなく、寿司屋で捌かれてまな板に乗せられた烏賊のようになってしまったクラーケギルディ。

「う、お、おぉぉぉぉ!ぐ、ば、馬鹿な───!」

 リヴァイアギルディ同様、こちらも苦悶の声を漏らす。残る武器は、いつも
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