第12話「We are ベストパートナー!!」
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グラスの変装姿だった。
そして会長は……なんと、黒地に黄色で稲妻の模様を描いたジャケットに、黄色いサングラスをかけていた。
「えっと……その格好は?」
『入隊祝いだ。千優が、「慧理那なら欲しがるだろうから」と俺に注文してきてな、わざわざ作ってやったんだよ』
「ありがとうございますヒーローC、これからは部の制服として、大切に使わせていただきます!」
なるほど、会長のヒーロー趣味まで把握して、自分と同じ認識撹乱イマジンチャフ入りのジャケットと色違いのフォトンサングラスを用意させたのか。
さすがヒロ兄、師匠と呼ばれているだけあって、ここまで考えてあったとは。
「レッド、お前は暫く休んでろ」
「ここは、わたくし達が引き受けますわ!」
ドラゴファングで触手を切断すると、シャッターに空いた大穴からクラーケギルディの方へと向かう二人。
俺も外へ出ると、倒れた愛香の方へと向かった。
「き、貴様は……テイルドラゴン!!ようやく姿を現したか!!」
「この前は悪いなクラーケギルディ。すっかり取り乱して、力を暴走させてしまった……」
「何を言うか、私の方こそ貴様の誇りを傷つけた……お互い様だ」
「そうか……」
互いに謝罪すると、ヒロ兄はベルトのバックルに手をかける。
生まれ変わった二人の、新たな戦いが幕を開ける。
□□□□
「さっきの発言、決闘は取り消しなのか?」
「無礼だとは分かっている。だが、戦友ともの仇だ。貴様なら分かってくれるだろう……」
「……仕方ねえな。なら、こっちが二人でも気にするなよ?」
「当然だ。むしろ二人がかりで来るがいい!!私は受けて立とう!!」
そう言うと剣を構えるクラーケギルディ。
「さて、初めての幹部戦だが、覚悟はいいな?」
「当然ですわ!師匠と一緒なら、わたくしに敵はありませんもの!!」
「そうか……そりゃあ頼もしい!行くぞイエロー!!」
「はい、師匠!!貴方と共に勝利を!!」
バックルの音声ボタン、もといセレクトボタンを押すと空中に四色のダイヤルが表示される。
セレクトボタンを続けて押し、赤にダイヤルを合わせると、そのままいつもの動きで変身ポーズを取る。
慧理那もそれに合わせるように胸の前にブレスをかざし───俺達は声を揃えて叫んだ。
「爆裂変身!!」
「テイルオン!!」
『H・E・R・O!HERO!!限界突破ブレイクバースト!』
俺の身体を紅蓮の炎が、慧理那の身体を黄金の稲妻が包み込み、一瞬で変身を終える。
夢の同時変身を終え、次はここに来るまでに打ち合わせておいた名乗りに入る!
「憤怒爆発!テ
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