第12話「We are ベストパートナー!!」
[4/50]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
せてやる」
そういうと、ヒロ兄はアルティロイド達のど真ん中へと突っ込んでいった。
「モケー!」
「モケケー!!」
アルティロイド達がようやくいつもの調子で迎え撃つ。
まず、正面のアルティロイドの顔面に正拳突き。続けて、左隣のアルティロイドには肘鉄を食らわせ、右隣の者には胸部に蹴りを入れる。背後から跳びかかって来た二体は地面を転がり、着地した二体の背後へ回ると、そのまま踵蹴りを決める。
更に前方から迫る三体の足元を素早くしゃがんで掃い蹴りでいなすと、一体の背中を踏みつける。
どんどんアルティロイドが消滅していった。
「す、すごい……変身してないのに、相手が戦闘員とはいえ、生身で蹴散らすなんて……」
『ヒーローフォンの機能だ。所持していれば、精神エネルギーで身体を構成しているジェラシェードやエレメリアンに生身でもダメージを与えられる。とはいえ、千優のは少々その効果が派手すぎるというか……』
「……きっと、それほどまでに千優さんの、ヒーローへの愛が強い……という事なのでしょうね……」
なるほど。ただ、強いだけじゃない。俺のツインテールと同じで、自分の全てをかけることが出来る程の、大切なものに対する想いがハッキリしているからこそ、ヒロ兄はここまで出来るのだろう。
俺がドラグギルディと戦った時に抱いた、いつか変身しなくてもツインテールに……という想い。今のヒロ兄は、その領域にいるのかもしれないな。
……ん?って事はヒロ兄、もしかしてトラウマを……。
そう思った頃、今度こそと言わんばかりに背後真正面、つまり死角から跳びかかる一体。
「ドラ兄!後ろだ!!」
しかしヒロ兄は振り返らない。だが、ドライバーを巻いていないのに、バックル上部のボタンを押す仕草をすると、一言呟いた。
「ライダーキック……」
「え!?」
直後、背後から飛びかかって来ていたアルティロイドは、宙に綺麗な半円を描いたカウンターキックが直撃し、消滅した。
「今のは……」
会長の驚きと興奮の入り交じった顔を見るに、今のは俺も知っている、あの赤いカブトムシをモチーフにしたライダーの蹴り方か!!
「あと一体、これで決める!!」
生身で仲間を蹴散らされ、呆然としていた最後の一体がヒロ兄に気付き、慌てふためく。
「奥義、鯉之滝登理コイノタキノボリ!!」
最後のアルティロイドへ向けて走り出すヒロ兄。
逃げられない、と観念したのか、アルティロイドもこちらへと走る。
助走を付け、跳躍するヒロ兄。そのまま足を突き出し、ドラマのスタントマン顔負けの綺麗な飛び蹴りを決めた。
「モケェ〜!!」
消滅するアルティロイドを最後に、ヒ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ