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俺、リア充を守ります。
第12話「We are ベストパートナー!!」
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感触に価値の大半を見出すもの……所詮それを触れて審美できぬあなたたちに、乳を語る資格などない!!いかに属性として美しく結晶しようと、もはや存在そのものが矛盾しているのです!乳の属性も、それによって生まれたあなたたちも!!」

「「─────!!」」

 存在そのものを全否定された二体は、それぞれ片膝を地につき、息を荒らげ始めた。

「ば、馬鹿な、我らが……」

「負けられぬぞ……!このまま言われっぱなしでは、我らを信じて付いてきてくれた部下達に顔向けできぬ!!仮面ツインテールに、目にもの見せてくれようぞ!ツインテイルズを打ち破ることでな!!」

 クラーケギルディの震える肩をリヴァイアギルディが力強く叩く。

「ああ……ああ!!」

 クラーケギルディは、リヴァイアギルディの手を取り立ち上がった。

「姫!この身の全てが否定されようとも、私は愛を貫きましょう!!あなたのその、星々さえ霞む輝きを放つ、大いなる貧乳に!!」

 またも儀式めいた動作で剣を掲げるクラーケギルディは気づかなかった。テイルブルーの目が、どぎつい逆三角になり、全てが赤に染まるほど血走っていることに。「どいつも、こいつも……」

 テイルブルーの異変を敏感に察知したのか、一目散に逃げ出そうとした仮面ツインテールは、白衣が手すりに引っかかり、そのまま積み上げられたダンボールの山に落下した。

「我が全霊の力、とくとご覧あれ!私は再びこの愛を、貧乳の美姫に捧げましょう!!」

 瞬間───青い通り魔が招来した。

「貧乳貧乳うるせええええええええええええええええ!!」

 テイルブルーはクラーケギルディに猛然と飛びかかった。

「!い、いかん!!」

 儀式に陶酔し、反応が遅れたクラーケギルディを、横からリヴァイアギルディが突き飛ばす。

 先程の俺の、焼き直しのように。

「こっち来いオラアアアアアアアアアア!!」

「うおおおおおお!?」

 馬の引き回しの拷問を思わせる惨憺たる勢いで、クラーケギルディの身代わりになったリヴァイアギルディがテイルブルーに引きずられていく。もし街中だったら、全世界に生中継されてしまい、二度と人気は取り戻せなくなったところだろう。

「誰が……誰が貧乳星のプリンセスじゃボケエエエエエエエエエ!!」

「ひ、姫様!?ご乱心召されたか!?おやめ下さい!!」

 リヴァイアギルディにマウントを取った愛香を諌めようと近付いたクラーケギルディは、裏拳一発で吹っ飛ばされた。

 すいませんそいつドラゴンストッパーいないと高確率でご乱心召されるので……。

 敵とはいえ、俺は一応心の中で謝罪しておいた。

「うっがあああああああア゛ア゛ア゛ア゛ア゛arrrrrrrrrrr
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