第12話「We are ベストパートナー!!」
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ると、武装を収納したイエローが後ろに乗る。
「……しっかり掴まっとけ……振り落とされるぞ……」
「は、はい!」
イエローが背中にしがみつき、腰に手を回した瞬間、アクセル全開でサラマンダーを発進させる。
空気を読んで道を開けてくれていた取材班の間を突っ切ると、俺達は風を切りながら現場へと向かった。
□□□□
郊外 廃工場
「うわあああっ!!」
リヴァイアギルディの触手をまともに食らい、俺は地面に叩き付けられた。
砕けたアスファルトが舞い、顔に降り注ぐ。
最悪の状況だ。クラーケギルディを俺が、リヴァイアギルディを愛香が担当する事にしたものの、やはりどちらも手強く、おまけに愛香がり触手への恐怖を乗り越えかけていたところで、俺がクラーケギルディから切り落とした触手の一本が背中に触れてしまったため、やっぱり触手への恐怖心を煽ってしまい、動けなくなっていたところへリヴァイアギルディの触手が迫っていたので急いで突き飛ばし、今に至る。
「勝負を捨てるか、テイルレッド!!」
そこへ間髪入れず、クラーケギルディが触手を二本切り離し、俺に飛ばしてきた。回避する余裕もなく左右からそれは俺に絡みつき、簀巻きのようにして地面に転がされる。
「くっ……!」
やばい、やばいぞ!!まさか攻撃を受けるどころか、動きまで封じられるなんて!
「ブルーッ!!」
安否を確認するべく呼びかけても、返事はない。
テイルブルーは地面に座り込み、もじもじしていた。
「……む、胸……触った……」
………………え?嘘!?俺が突き飛ばしたの……あれ、背中じゃなかったのか!?
とにかく、この大ピンチに何をもじもじしているんだ!
「く、くそ……ほどけない……!!」
ブレイドを落とし、腕ごと胴体を締め付けられている状態では、脱出は不可能。
このままじゃ、愛香があの二体を同時に相手する事に……しかも今の愛香じゃあの二体には勝てない事は間違いない!!
「自分の身をなげうち、仲間を助けるとは見上げた心がけだが、それではどうすることもできまい。俺の勝負に横槍を入れた報いぞ!!」
股間の触手を大きくしならせ、俺に振り下ろすリヴァイアギルディ。
「お・わ・り・だ・、テ・イ・ル・レ・ッ・ド・!!」
「はっはっはっはっは!そこまでです!乳に魅入られた魔物ども!!真の巨乳を前にせず乳の話で盛り上がるとは、肉欲に飢えた中学生男子も同然!堕ちましたねアルティメギル!!」
予想外だった。相も変わらずの傍若無人さで戦場に現れたのは───
「私の名は、世界を渡る復讐者、仮面ツインテール
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