暁 〜小説投稿サイト〜
俺、リア充を守ります。
第12話「We are ベストパートナー!!」
[27/50]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初


「言っておくが、俺は破門を認めた覚えは無いぞ?」

「……え?」

「あの時はお前が一方的に辞めると宣言して、そのまま立ち去っただけで、俺は了承してないだろ?ならお前は、まだ俺の弟子だ」

 その一言で、慧理那は目を見開くと、上体を起こしながら問う。

「では……貴方をもう一度、師匠と呼ばせていただいても?」

「もう一度も何も、お前は俺の弟子で、俺はお前の師匠だ。何度でも呼んでいいぞ。俺を呼ぶ時、俺に頼りたい時、いつでも好きな時に呼んでくれればいいさ」

 頑張ったご褒美に、と優しく頭を撫でる。総二や愛香の時とはちょっと違う感覚が、俺の手の平を伝わっていった。

 

『あ〜、その……君たち、特訓は終わったかい?』

「ドッ、ドクター!?終わってるけど、何かあった?」

 突然の通信に少し驚きながら対応する。

『君達が特訓してる間に、エレメリアン反応が出てね……観束くんと津辺くんが先に出向いて、トゥアール女史はそちらのモニタリングをしているのだが、どうも押されているらしい』

「「なんだって(ですって)!?」」

『ほいマップ。すまんな、特訓が終わるまで黙っておくべきかと思って、わざとアラートを鳴らさなかったんだ』

 ヒーローフォンをバックルから外して、表示されたのは郊外の廃工場。反応は、幹部クラスが二体分!

「クラーケギルディとリヴァイアギルディか!予想していたよりもずっと早い復帰だな……」

 二体には申し訳ないとは思っているのだが、クラーケギルディからは触手を二、三本根元から引っこ抜き、リヴァイアギルディの触手にはいくつもの大火傷を負わせたのだ。しばらくは動けないだろうと思っていたが、今日までで三日しか経っていない。

『特訓とはいえ、全力で戦って消耗している君達には申し訳ないのだが……行けるか?』

 俺達を気遣い、心配するドクターの声。なに、答えなんてとっくに決まっている!

「行けるかイエロー?」

「当然ですわ。仲間のピンチですもの、戦えない理由はありませんわ!!」

「フッ、流石は俺の最高の一番弟子だ……行くぞ」

「はい!師匠!」

 立ち上がって手を差し伸べると、イエローはすぐに俺の手を力強く握り返した。

 イエローを立ち上がらせ、採石場の入り口を見ると、いつの間に来ていたのか、多くの取材班が押しかけていた。特訓の間、大きな音が連発し、レーザーの閃光も届いていたのだ。来ていて当然といえば当然だろう。

「ヒーローC、あれ、どの辺から撮影来てた?」

「確か、お前が着地した直後らへん……だろうか?」

「よし突っ切ろう。これ以上何も撮らせないように全速力で現場に向かおう、今すぐに!!」

 到着したサラマンダーに跨
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ