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俺、リア充を守ります。
第12話「We are ベストパートナー!!」
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はこれで満足だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だが、まだ勝負はついてねえ!!」

 満足はしたが、俺が力尽きるまで勝負は終わらない!

 落下しながら体制を整え、頭から落下していく体制になる。真下には、イエローが飛ばされた俺の方を見上げていた。

「ヒーローC!準備は?」

『スラスター、角度調整完了。そのまま体制を維持してろよ!!』

「ああ!!」

『千優さん!?何を!!』

 学生服属性を解除し、今度は体全体にエネルギーを循環させる。体全体が炎に包まれ、俺は空を翔る流星となった。

 組織への忠誠を叫びながら隕石ほしになった銅色のカブトムシみたいなもんじゃない。むしろこれは……某カードゲームの龍星王だろう。

「炎竜ヴォルカニック……流星脚メテオキック!!」

 空中で回転し、そのままキックの姿勢を取ると、頭を下にして落ちた分、勢いが増しており、更にスラスターの出力を全開にする事でスピードはまさしく流星の如く!

「いっけえええええええ!!」

「ッ!?あの状態からそんな技を…………」

 驚きで目を見開いたイエローは銃口を向けることをも忘れ、ただ、負けを認めるように、笑顔でその一撃を受け止めた。

 両脚で地面を抉りながら引き摺られていき、ツインテールが地面から離れ、姿勢を崩して倒れると、着地した俺も勢い余って採石場の端までスライディングして止まった。

「ふぃ〜……イエロー、大丈夫か?」

 イカリバーストを解除して立ち上がると、倒れたイエローの方へと駆け寄る。体を大の字に投げ打って空を見上げるイエローは、俺が傍に寄ってしゃがむと目を開けた。

「負けてしまいました……わね……」

「そうだな……だけど、お前は強くなった。俺を超えるのはまだまだ早いが、それでもここまで出来るなら、世界を守るのには充分だよ」

「でも……わたくしからの罰ゲームは、叶わなくなってしまいましたわ……」

 残念そうに目を細める慧理那。そういえば、勝った時の提案を言い出したのは彼女だった。

「何を命令するつもりだったんだ?」

「そ、それは……」

 慧理那はちょっと躊躇うように口を閉じたが、やがて諦めたように呟いた。
「……千優さんに……もう一度、わたくしの師匠になってくれるように……そう命じたかったのですが……負けてしまっては、もう叶いませんわね……」

「……なんだ、そんな事かよ」

「そんな事とはなんですか!」

 勢いとはいえ、俺の弟子を辞める、と宣言してしまった事を悔やんでいたのか。昨日から俺の事をずっと「師匠」と呼びかけてはそれを飲み込み、名前で呼んでいた事にそれが現れているだろう。

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