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俺、リア充を守ります。
第12話「We are ベストパートナー!!」
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 相変わらず私をイラつかせるトゥアールの煽り文句が、今は私の恐怖をかき消してくれている気がする。

「そうだな……ヒロ兄達が来るまでに、せめて一体片付けるくらいの気持ちで行かなきゃな!」

「それじゃ、行くわよそーじ!!」

 髪紐属性リボンの属性玉を装填し、そーじと一緒にこっそりと飛び立つ。

 今度こそ、クラーケギルディをキッパリとフッてやらなくちゃ!!

 

 □□□□

 

 学ランを羽織り、ファイティングポーズを取る。

「行くぜ、ウルフギルディ!!」

 強化された脚力で戦場を駆ける。イエローも負けじと装備した重火器をどんどん連射してくる。

『左斜め四十五度!右正面!頭上斜め五十二度!!』

 一発一発をすべて回避し、時に防ぎ、誘爆させながら、俺は接近し、どんどん距離を詰める。

「接近させるものですか!ヴォルティックブラスター!!」

「フンッ!ハッ!トゥッ!」

 ツインテールのアンカーを外し、今度こそは雷の矢の如く放たれる弾丸を、少ない動きで避けきり、更に接近する。残りあと十メートル!!

「くっ!ここまで接近を許してしまうとは……こうなったらもう、格闘戦しかありませんわね!!」

「上等だ!オラァァァ!!」

 両手の拳を握り締め、焔を宿す。多分ここが一番の勝負所だ。この一瞬で勝負が決まる!!

「焔竜牙拳ヴォルカニック・ナックル!!」

「くっ!!ならばわたくしも!ヴォルティック・パンチ!!」

 お互い両拳で交互にパンチを繰り出し、相手を殴り続ける。

 避けたり防御したりしながらも何発かは命中させた。俺も二、三発もらったが、向こうほどのダメージではなかっただろう。が、イエローも負けてはいない。そのまま膝蹴りを繰り出してきた。

「ヴォルティックスタンキック!!」

「焔竜爪脚ヴォルカニック・レッグ!!」

 互いの二ーキックがぶつかり合い、そのまま同時に前蹴りを繰り出す。炎と電撃が火花を散らし、威力が相殺される。

「今です!ヴォルティックニードル!!」

「そう来たか!!」

 脚がぶつかり合っている今がチャンスと言わんばかりに、ニードルガンが発射される。

 脛に迫る電撃針を咄嗟に脛蹴りで弾く。と、その瞬間背中のブースターが脇の下を通すように前方へ稼働する!

「かかりましたわね!!」

「何ッ!?」

 超近距離で俺に銃口を向け、側部からせり出したグリップを握ると、銃口にはとっくにエネルギーが充填されていた。

「これがわたくしの最大火力!荷電粒子砲ヴォルティック・チャージド・キャノン!!」

 トリガーが引かれた瞬間、まるで稲妻が逆に天に落ちるかのように尾を引いた二本のビーム
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