第12話「We are ベストパートナー!!」
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は……!?」
「ん?こ、これって……」
「「赤い……テイルドラゴン!?」」
そう、三人が驚くのも無理はない。何しろ俺自身も驚いているのだ。
暴走していた時とは違い、体を包む炎を取り込んだような真っ赤なアンダースーツに、炎の鎧とでも言うべきか、紅蓮のプロテクター。体を走る黄のラインはそのままに、バイザーまでもが赤一色に染まっている。
『ッ!?私はこんな機能は搭載していない……いや、もしかして……そうだ!!ブラックボックスにしておいた自己進化機能!!おそらく、感情力エレメンタル変換装置とヒーロー属性が結び付いて自己進化し、特定の感情力エレメンタルに適応した、所謂フォームチェンジの機能が搭載されたのか!』
驚きながら、今のヒーローギアを解析し、興奮の声を上げるドクター。
『なるほど、今ギアを調べた所、四つのスロットが形成されている。その形態は喜怒哀楽それぞれの感情力エレメンタルが一番高まった時に、その感情力に適した形態が解放され、かつ感情力エレメンタルをちゃんと制御しきれていなければちゃんと発動することができない……私の技術だけではなく、属性力エレメーラの未知の力から生まれた機能!お見事だよ千優くん!!』
「これが俺の……新しい姿……」
「凄いなヒロ兄!それに、会長も!!」
「一時はどうなる事かと心配したけど……何とかなったわね」
「もしかしてこの決闘って……わたくしとご自身を特訓する為のものだったんですの!?」
「そうゆう事だよ。あれ?もしかして、乗せられちゃった?」
ここでようやく、俺の真意に気付いた慧理那。とっくに気付いていた総二と愛香を見て、わたくしもまだまだ未熟でしたわね、と微笑む。
「でも今ので、わたくしも、千優さんも……ちゃんと力を使いこなせたのですね!!」
喜ぶ皆。これで当初の目的は果たされたわけだ。でも、まだ終わってはいない。
「慧理那、よくやった。だが、テイルギアを今度こそ使いこなせているのか、確かめなきゃな」
「は、はいっ!……でも、今のは必死だったので、何をどうやって使いこなせたのかサッパリ……」
「そうか……でも、俺がこの姿になれた理由は、なんとなく分かったよ」
それは、と問いかける慧理那や総二たちに、そして自身に言い聞かせるように言葉にする。
「あの時の俺は、頭に血が上りすぎて周りが見えなくなり、自分が何故怒っているのかを見失ってしまったんだ……でも、今ので分かったよ。なんで今まで暴走しなかったのか……それは多分、今まで俺は誰・か・の・た・め・に・怒・っ・て・い・た・からなんだよ」
「誰かの……為?」
初めてイカリバーストを発動した時は、乗っ取られたバッファローギルディと、改めて守ろうと誓った世界
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