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俺、リア充を守ります。
第12話「We are ベストパートナー!!」
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ンテールへの気持ちと向き合うための……。

「そろそろ時間だけど……手はず通りでいいのね?」

「ああ。これは本気の勝負になるから、何があっても手は出さないでくれ」

「本当に、会長とやり合うのか?ヒロ兄の弟子なんだろ?」

「あいつは俺の弟子を辞めると言った。だが、たとえ辞めてなかったとしても、それなら尚更、師匠として弟子と本気で戦わなきゃ意味無いだろ?」

 そう、これは他の誰かには任せられない役割だ。俺にしか出来ないと自負さえしている。

 慧理那を立派なヒーローにする……これが今の俺の目標だ。師匠として……いや、友として。夢の先駆者として。彼女を必ず教え導く。

 約束の時間まであとわずか。目を閉じて、ヒーローフォンを握り締める。

 瞼の裏の暗闇の先に、やはり俺の影あいつは背を向けて立っていた。

 腕や胴、両脚を確認する。相も変わらず、俺は恐怖の茨に囚われたままだ。だが、俺はもう逃げないと決めた。

 両腕に思いっきり力を込め、茨を引きちぎる。続けて両脚にも力を込めて思いっきり前に踏み出すと、あんなに堅かった茨はあっさりと断ち切られた。

 向こうもこちらに気が付いたようで、こちらを振り向くと身を屈める。

「俺は……俺おまえを超える!!」

 右手を拳に握り、力を溜める。

 ふと、頭の中に浮かぶ特撮ソングのワンフレーズを口ずさむ。

「戸惑いや恐れにも、向き合うことで本当の強さへ……」

そしてもう一つ、個人的にここ数年の戦隊の中では一番好きな戦隊のレッドがよく言っていたセリフも頭に浮かぶ。

「どんな困難でも、勇気ブレイブさえあれば必ず乗り越えられる……」

 悪夢と同様、またしてもこちらへと跳びかかってくる暴走テイルドラゴン。そして、俺の後ろには仲間達の姿。

「今度は、もう避けにげない!!挑戦しない成功なんてないさ……だから!!」

 ギリギリまで引き付ける。この拳の届く距離まで!!

「ゥウガア”アア”ァ”ァ”ァ”ァ!!」

「ハアァァァァ!!」

 炎爪が俺の身体を引き裂くギリギリの位置まで来た瞬間、目の前の恐怖じぶんの顔面へと、渾身の拳を叩き込む。

 拳に確かな手応えがあった。そのまま、拳の当たった場所から亀裂が入り、そのまま五秒と経ないうちに、暴走テイルドラゴンは硝子のように粉々に砕け散った。

 砕ける一瞬、それでいい……もう二度と道を見失うな、と満足そうな声が聞こえた気がした。

 

 

 

「ヒロ兄、来たわよ……」

 目を開くと、向こうから慧理那が歩いてくるのが見えた。

「来たか……」

「千優さん……約束通り、勝負に来ましたわよ……」

 慧理那の表情は相変わらず、どこか曇りがあ
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