第12話「We are ベストパートナー!!」
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…千優さんはきっと、わたくしの事を思って、わざと厳しい態度を取られたのだと思いますから」
そうです。すべてはわたくしが不甲斐ないから……千優さんの弟子を辞めるとまで言っておきながら、かっこ悪い所を晒してしまった。ネットを確認すれば、「弱い」、「かっこ悪い」、「ツインテイルズの面汚し」などの、わたくしへの悪口雑言の嵐。自分で読んでいて辛かったのですが……それ以上に気になってしまったのは、テイルドラゴンを非難する書き込みでした。
こういったサイトでは何人かフォローしてくれている人がいるとはいえ、ある新聞社が書いた記事がきっかけで、「いい人ぶったサイコパス」、「ヒーローの仮面を被った悪魔」、「テイルブルー以上の脅威」など、千優さんが世間から、ここまで白い目で見られている事を知り、余計に心が苦しくなりました。いえ、さり気ないブルー批判にはむしろ強い憤りを感じましたが。
弟子の失敗は師匠の教育不足。わたくしの初陣は千優さんに泥を塗る結果でした。このまま一緒に戦っていれば、いずれは観束君や津辺さんの評判をも落としかねません。そう思うとやはり、わたくしが一緒に戦うことはできない……その結論に至ってしまうのです。
気づけばヒーローCに、全てを打ち明けてしまっていました。
『なるほどな……』
ヒーローCは一言、そう呟くとこう問いかけて来ました。
『なあ神堂慧理那……』
「フルネームだと長いので、呼びやすい名前でいいですよ?」
『んじゃあ……神堂会長。ひとつ聞くが、他の奴らだってかっこよさだけじゃないぞ?総二は変身すれば幼女になっちまうし、愛香はキレた時がクローズアップされ過ぎて、アンチから目付きがヤバイだのなんだの言われてるのは知っているだろ?』
「それでも、テイルレッドは誰からも愛される、力も仁徳も兼ね備えた、真のヒーローですわ!テイルブルーも、確かにレッドに比べれば評判は悪いかも知れません。しかし、それでもレッドの仲間として、立派に世界を守っています。そしてテイルドラゴンは……」
そこで、言葉に詰まってしまう。そして、思い出しました。
そうです。テイルドラゴンは……千優さんはこんな悪評に心を痛めつけられると分かっていながらも、生身で敵に挑みに行った。わたくしが今抱えているこの苦悩は、昼間の千優さんが抱えていたものと同じであり、千優さんはとっくにその苦悩を乗り越えているのだ、と。
『そうだ。そこがお前と千優の違いだ。“かっこ悪いから戦えない“なんて、千優なら絶対に至らない言い訳だぜ?』
「……そう、ですわよね……かっこいいだけがヒーローではない。やっぱり千優さんは凄いです……」
今になってようやく、弟子を辞めたことを後悔する。わたくしが教えを乞うていたのは、こんなにも偉
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