第11話「I'm a テイルイエロー!!」
[10/23]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
べていた。
こんなに感謝されたんだ、製作者冥利に尽きるって事だろうな。
……いや待て、あいつの事だからそう思った瞬間、全然違う事言って残念にするパターンか!?
「だって……最初からこんなに感謝されるなんて、初めてですから……。渡そうとしたら詐欺師だから頚椎折ろいこうとか言われたり、半殺しにされた挙げ句、永久に借りパクされたりすることもなく、普通に感謝されて受け取ってもらえるなんて……。世の中には、常人なら即死するような凶悪な投げ技かけて無理矢理変身アイテム奪っていくゲスもいるんです……」
「これこれトゥアール女史、作業中に喋る余裕があるのは悪いことではありませんけど、作業の中断に繋がりかねない話題は遠慮して頂きたい」
……残念ながら、今回はトゥアールに返す言葉もないな……。
総二と愛香から話は聞いたが、疑われるような真似するトゥアールも悪いけど、初対面の相手にそんな態度取った愛香も悪い……まあ、根底には、総二を守りたいって想いがあるが故の行動なんだろうが。
「ひどい……!そのような外道、わたくしが成敗してくれますわ!!」
早速正義感を燃やす慧理那。その外道呼ばわりされてる彼女が、心を鬼にして、時に正義に背を向けてでも、変態の魔の手から、大切な人と、彼の愛するものを守ろうとしている誉れの戦士だと言う事を、慧理那は知る由もない。
「いつか……会長とも戦う日が来るのかしら……」
「なに受けてたとうとしてんだよ反省しろよお前は!!」
総二に怒られて、ちょっとジト目になる愛香なのであった。
「そもそも、慧理那を倒すつもりなら、まずは俺に勝つところからだ。そう易々と、彼女に手は出させん」
「ヒーローC、録音は?」
『とっくに済ませてるぜ?』
「よく言った仲足」
未春さんが、メンテ中に移動したヒーローCの入ったケータイ構えて、尊さんが親指をグッと立てている。
あの録音された俺のセリフは何に使われるんだろうか。
「ヒロ兄が私より強いって言われてるのは、動きの先読みとすばしっこく動き回るからでしょ!?掴まえちゃえば、あとはゼロ距離で関節技決めればそれでノックアウトなんだからね!!」
「ならば掴まえてみろ。それが出来るならな」
「ぐぬぬ……それが一度も成功しないのが辛いわ……」
「千優さんは、観束くんや津辺さんとは本当に仲がよろしいんですのね」
慧理那が俺達3人を微笑みながら見つめる。
「まあ、かれこれ十年近くの付き合いになるからな」
「学校も道場も同じだったし、兄弟みたいなものよ」
「兄弟ですか……少し、羨ましいかもです」
「何言ってるんだ、慧理那だって俺の弟子だ。俺達兄弟の仲間入りだよ」
「そ、そ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ