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俺、リア充を守ります。
第11話「I'm a テイルイエロー!!」
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?」

「な!?」

「俺達のことまで!?」

「私の事まで知っているだと!?」

「こ、この人が……千優さんにベルトをくれた……」

 驚いた。俺たち全員のことを知っているなんて……。

 ヒーローギアの製作者……一体、何故ここへやって来たのだろう。

「何故この基地へ侵入できたのかは、後でちゃんと説明しよう。今は、それより重要な事がある」

 そう言うと、Dr.シャインはこちらへ一歩づつ近づいてきた。

「重要な事?」

「君たちも知っての通り、先ほどヒーローギアが暴走したからね。メンテとアップデートをしに来たんだよ」

 なるほど、ヒーローフォンを通してこちらの状況を理解しているということは、暴走した事も知っている。だから製作者自ら修理しにきたという訳か。

「正直、リミッターが壊れてしまうのは想定外でね……こればっかりは、人の感情を計測し損なった私の落ち度だ」

「そんな、壊したのは俺なんだから、ドクターが落ち込むことじゃ……」

「いや、いいんだ。人間の可能性は無限大。理論と計算じゃ導き出せない答えを沢山生み出すから、私も張り切り甲斐があるってものさ」

 ヒロ兄の謝罪に笑顔で応えると、Dr.シャインはトゥアールに基地の設備の使用許可を求めた。
 ヒロ兄の謝罪に笑顔で応えると、Dr.シャインはトゥアールに基地の設備の使用許可を求めた。

「トゥアール女史にも手伝ってもらいたい。属性力エレメーラに関する研究と、テイルギアの構造に関しては貴女の方が詳しい。半分ほど模倣技術の私のギアを改良してくれたその技量を学ばせてもらえないだろうか?」

「構いませんとも!サンシャインさんの技術こそ、私も驚かされるものが多々ありましたから……見知らぬ科学者を信頼するか否かは相手の腕に聞け、と言います。お互い、信頼を得るための技術提供って事で、手伝わせていただきますね!」

「……私の名前はサンシャインじゃなくてDr.シャインなんだが!?」

 最近流行ったお笑い芸人みたいな間違え方を訂正するDr.シャイン。

 そして間もなく、2人はヒーローギアのメンテナンス、そしてアップデートを始めた。

 その間、俺達は机に座って待つことに━━━━━━━━

 

「ああ……これが、テイルブレス……!」

 頬ずりさえしそうなほど愛おしげに、濡れた瞳で右腕のブレスを見つめる慧理那。自動的にフィットする機能があるとはいえ、慧理那の小さな腕では、やはりブレスがかなり大きく見えてしまう。

「ありがとうございます!トゥアールさん!本当に……本当に嬉しいですわ!!」

「……う、うぇ……」

「何泣いてるのよあんた!!」

 トゥアールは慧理那からの感謝の言葉に、目に涙を浮か
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