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俺、リア充を守ります。
第11話「I'm a テイルイエロー!!」
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変わらねえよ!!」

 ああ、なんかもう、収集つかなくなってきた。

 どうすればこの騒ぎが収まるのか。そんな思考はヒーローCの一声で打ち切られた。

『ん?ちょ!?千優じゃない!?』

「「「「「「ん?」」」」」」

 この意味不明発言に、全員が声のした方角……エレベーター前へと目をやる。

 あれ?ヒーローフォンはヒロ兄が持ってる筈だから、ヒロ兄の方から声がする筈なんじゃ……。

「あ〜っと……その……完全に出るタイミング逃してたんだけど、今からでも遅くない……かな?」

「「「「「……誰!?」」」」」

 俺、愛香、トゥアール、ヒロ兄、会長の声が見事にシンクロする。そこには、見覚えのない男が立っていたのだ。

「お前達、まだ仲間がいたのか?」

「いえ、知りませんよ!ってゆうかあなた何者ですか!?どうして部外者がこの基地に入り込んでいるんです!?」

 声の主は、トゥアールと同じように、白衣を着ていた。外見は高校生くらいで、背は高め。声は少年と青年の中間辺りで、落ち着きのある声質だ。

 茶髪でボサッとした髪型に、瞳の色は紫だ。

 そして、左腕にタッチパネルの付いた手甲のような機械を装着しているのが一番目立つ特徴だろう。そして、その手にはヒロ兄の枕元に置いといた筈のヒーローフォンが握られていた。

「ヒーローフォンナビゲーションシステム……いや、今の名前はヒーローCというのか。いい名前を付けてもらったね」

『貴方は……マ……マスター!?』

「ヒーローCのマスターって事はつまり……もしかして、あの時の!?」

 ヒロ兄が勢いよく立ち上がり、思い出したように指を指す。

「久し振りだね千優くん。まあ、現実世界じゃ初めまして……かな?寝てる間に、ヒーローフォンを拝借してしまってすまないね」

 白衣の少年は親しい友人にするように、軽く手を振った。

「自己紹介が遅れてしまった。私の名前は芹沢光せりざわひかり……Dr.シャイン、とでも呼んでくれ」

「Dr.シャイン?」

「おや、安直すぎるかな?」

 Dr.シャインと名乗ったこの少年、今、ヒロ兄が「あの時の」と言い、ヒーローCには「マスター」と呼ばれていた。

 つまり、彼は……

「貴方が……ヒーローギアを?」

「ごきげんよう、トゥアール女史。ええ、その通り。私が作ったものに、あなたのテイルギアの技術を模倣したものを取り込んで作ったのがヒーローギアです」

「トゥアールの事を知っているのか?」

「君たちの事は、ヒーローフォンを通して知っているよ。テイルブルーの津辺愛香くんに、テイルレッド……観束総二くん。それに千優くんの弟子である神堂慧理那くんに、その護衛である桜川尊メイド長だろう
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