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俺、リア充を守ります。
第11話「I'm a テイルイエロー!!」
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る親か親戚のような表情だ。

 気が早いぞー、と突っ込むのは野暮だから、そのままにしておく。

 そして母さんは…………涎垂らして見守っている。他が見守りムードなのにこの人だけ涎垂らしてるのが異彩を放っているというかなんというか……しかも、今ヒーローCの入っている俺のトゥアルフォンで録画する手伝いしてるし……。

「……分かった。俺は慧理那おまえの師匠だからな。それくらいしてやらないと、祝いにならないだろう」

 各々がそうこうしているうちに、頷いたヒロ兄が丁寧に、会長の手を取る。

 それはどう見ても、おとぎ話に出てくる王子様がお姫様にする仕草そのものだ。

 もしかしたら、指輪の魔法使いの方かもしれないけど、どちらにせよ、ちょっとかっこいいのには変わりない。

 会長の右腕にそっと、テイルブレスがはめられた。

「うふふ。婚約指輪エンゲージリングのようですわね……」

「エンゲージ、プリーズ……とでも、鳴らしてもらえばよかったかな?」

「もう、千優さんったら茶化して!言うと思ってましたけど、こうゆう時くらい素直に答えてくださいよ!」

「こんなに照れくさくなるくらい可愛らしい仕草と台詞で茶化さずにいられるか!!///」

「か、かわっ……///」

 会長のとろけるような呟きに、雰囲気が吹っ飛ぶような照れ隠しで返すヒロ兄。頬を膨らませて怒る会長だが、ヒロ兄が思わず本音を口走ってしまい、あっという間にお互い顔を真っ赤にする。茶化していても、クリティカルヒットしたのはその顔を見れば一目瞭然だ。そして、二人共顔を真っ赤にした状態で固まってしまった……。

 あれ?……この2人まだ告白もしてなかったような……。

『うむ、糖分濃度百パーセントの空気ごちそうさま。さてと、俺はそろそろ元の位置ヒーローフォンに戻りますかね』

「うんうん、願わくば今のを指輪でアンコールしてもらいたいな〜」

「母さん話を飛躍させない!ヒロ兄と会長が湯気出して顔抑えてる!!」

 そしてトゥアールはまだブレイクダンス続けている。いい加減そろそろ止まってくれないと室内で竜巻が起こるのではないだろうか。

 そして桜川先生は、ポケットから一枚の紙を取り出していた。

「桜川先生はなんで婚姻届を差し出そうとしてるんですか!?」

「何を言う?これはお嬢様と仲足の分だが?」

「なんで用意してるんですか!?」

「まだ白紙の予備だ。だがお嬢様の為に使えるなら、予備の婚姻届の1枚や2枚、100枚だって惜しくないぞ」

 いやそうゆう問題じゃなくて……。

「桜川先生もおばさんも気が早すぎるわよ!大体、ヒロ兄と会長の年齢じゃ、あと1年は早いわよ!?」

「愛香、お前も結婚前提で話進めてる時点で
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