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俺、リア充を守ります。
第11話「I'm a テイルイエロー!!」
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セリフは口説き文句としては難解過ぎるんじゃねぇのかなぁ……いや、映像ごと記録してやったけどな』

「ナイスよヒーローC!後で私のケータイに送って頂戴」

『了解了解!』

「出来れば私にも。後で婚約の取引材料に……」

『却下だ』

 ヒーローCと母さんと桜川先生がなにやら騒いでいる。

「それに、さっきも言っていた通り、会長はあのヒロ兄が弟子と認めた存在だ。ヒーローに関係する事柄、この一点においてこれ以上に信頼できる理由が、他にあるか?」

「そ、それは……で、でも!!」

 

 

「……津辺さん!トゥアールさん!わたくしのこと、あまりにも見くびりすぎていますわ!!」

 強い意志を含んだその言葉に、その場にいる全員の視線が会長に集中する。

「わたくし、ヒーローに憧れていますのよ?悪と戦うことに、何の恐れもありません!」

「あいつらただの悪党じゃなくて、変態なのよ!!会長が憧れるようなかっこいい戦いなんてしてないのよ、あたしたち!!」

「それに敵はアルティメギルだけではありません、凶悪で残忍なジェラシェードもいるんですよ!?危険過ぎます!!」

「エレメリアン達がどれほど常軌を逸した存在かは、身を以て理解しています。それに、ジェラシェードの凶暴性も、あなたたちと一緒に体験済みです」

 あまりにも説得力のある会長の言葉に、愛香はこれ以上何も言わなかった。

「もう、皆さんに、師匠に、ただ守られているだけでは嫌なのです!わたくしも戦うことができるなら……ツインテイルズになる資格があるのなら!どうかわたくしを、あなたたちの仲間にして下さい!!」

「……その願い、聞いたぞ」

「「「「うわあああああ!?」」」」

「千優くんいつの間に〜」

 いつの間にか、俺達の背後にヒロ兄が立っていた。

「し、師匠!?お身体の方は?」

「心配ない。ちゃんと動くよ……」

「お、お、驚かすんじゃない!!私も心臓が飛び出すかと思ったぞ!?」

「皆が慧理那に集中して、気づかなかったからだろ?」

 愛香さえ気づいていなかった辺り、わざと気配を消して混ざっていたのだろう。

 そんな悪戯思いつくぐらいだ、すっかり元気になっているのが分かる。

「それより、慧理那がツインテイルズに入隊するって?」

「……や、やっぱりダメ……なのか?」

 俺の質問に、ヒロ兄は笑いながら答えた。

「全然。むしろ歓迎するさ!よく慧理那を引き入れようと思いついたな総二!お手柄だぞ」

「師匠!」

 そしてヒロ兄は、トゥアールの方に手を伸ばす。

「新型ブレスとやらは、完成してるんだろ?俺から慧理那に入隊賞の授与として渡すから、貸してくれるか?」


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