第11話「I'm a テイルイエロー!!」
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」
こっちの話に気を配るより、ヒロ兄の心配をしてくれよ……。
「新型ブレスなら、武器のデザインは私監修だから!総くん達にバレないように、トゥアールちゃんと徹夜して考えたんだからね?」
「そうゆう事かぁぁぁぁぁ!!」
母さん監修のギアってだけで心配しかない……嫌な予感しかしないぞ!?
「わ、わたくしが……ツインテイルズに!?」
少し反応が遅れたが、会長は当惑し、逃げるように一歩後退あとずさった。
「総二様、いけませんよ!一般人を巻き込むなんて……千優さんが起きていたら、すぐにでも止めに入るはずです!」
確かにそうかもしれない。でも、それはアルティメギルと何の関わり合いがない人の話だ。
「なに?私ではダメなのか?私もツインテールだぞ?」
「いえ、無理です。慧理那さんの傍にいて今まで一度も狙われなかった以上、桜川先生にはツインテール属性はありません。ツインテールにしていれば、誰でもその属性力エレメーラが芽生えるわけではありませんので……超絶貧乳なのに貧乳属性スモールバストが芽生えない人もいるくらいですし」
瞬間、軟素材の床を活かし、愛香がトゥアールの身体をボールにバスケを始めた。軽快なドリブルの後、ゴールのない空間にスリーポイントシュートが決まる。
「勘違いしないでくれ。俺は、会長に戦いに参加してもらうつもりはない。それは、俺と愛香とヒロ兄の仕事だ。でも、これからも会長はあいつらに狙われ続ける。それならいっそ、自衛の手段として変身してもらえれば、と思ったんだ。悪戯のつもりで造ったブレスだとしても、使わないで眠らせておくのは勿体ないだろう?」
愛香が俺と会長の間に割り込み、俺の目をじっと見据える。
トゥアールが俺にブレスを渡そうとしたあの時よりもさらに必死に、真剣な面持ちで。
「そーじ……もっとよく考えて。一般の人に、テイルギアを渡すのが、どうゆうことか分かってるの?」
「会長なら、絶対にテイルギアを悪用したりなんてしない」
「どうしてそう言いきれるのよ!?」
「会長のツインテールを見れば、分かる」
俺は断言した。
「会長のツインテールは、会長の心そのものだ。いつだって変わらない、普遍のものだ。だから、信用できる。千の言葉より、一のツインテールだ」
言葉をどれだけ尽くすより、ツインテールは全てを語る。
「良き時も悪き時も……富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も。決して変わることのないもの、それが……本当のツインテールだろう?」
俺が人生の大半を見守ってきた普遍の存在、愛香のツインテールを見ながら、心からの言葉を紡ぐ。しかし、これだけの信頼をぶつけたというのに、愛香は軽く白目を剥いていた。
『その
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