第11話「I'm a テイルイエロー!!」
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兄を師匠として尊敬してるんだろう。ホント、ヒロ兄がよくアニメ見ながら言う言葉を借りて、「早く付き合っちゃいなよ」と言いたくなってしまう。
こんなにも高貴で美しいツインテールなんだ。きっとヒロ兄にお似合いの彼女になるだろう。
それはそれとして、ともかく、洗いざらい言ってしまった以上、会長を信用するしかない。
「会長、俺たちをヒーローだって言ってくれるなら、分かるよね?正体が世間に知られたら、俺たちは戦えなくなってしまう。このことは秘密にしておいて欲しいんだ」
「もちろんですわ!わたくし、これ以上、皆さんに迷惑をかけたくありません」
ふわりと揺れる、会長のツインテール。毅然としていても、恐怖に抗っていても、落ち込んでいても……その美しさは、いつも変わらない。
ここで俺は、一つの思い付きに至った。
使い道のないまま、放置されてしまっていた、ドラグギルディの属性玉エレメーラオーブ。
あれの使い道は、こうした方がいいのではないか?と。
「なあ、トゥアール……ドラグギルディの属性玉、会長用のテイルブレスに加工できないか?」
「…………総二様、何故私がもう一つブレスを作っていたことを!?」
「え」
「嘘!?いつの間に!?」
『あぁ、最近ノートパソコンで何やら設計しているなと思っていたら、そうゆう事か』
トゥアールも俺と同じ考えに至っていたようだ。会長がこれからもアルティメギルに狙われ続ける。それならいっそ、自衛の手段として変身できるようになれば、安全なのではないだろうか?そう思っていたのだろう。
「何で黙っていたのよ!?」
「そりゃあ、新しく研究を始めた属性玉エレメーラオーブのハイブリッド技術で、総二様が変身したら幼女化するように、変身後に巨乳になれるブレス作ってたまにチラつかせれば愛香さんも大人しく従順になってくれるかな〜って思って完成するまで黙っていたからに決まっているしょいだだだだだ!!」
「へぇ〜、そんな事考えてたんだ〜、じゃあアンタの胸寄越しなさいよ無駄に大きいんだからさ!!」
「痛いです!痛いですよちょっとお!?私の二対の魂がぁぁぁぁぁ!!」
……うん、全然違った。予想以上にしょうもない話だったみたいだ……。
こぶとりじいさんのこぶを引きちぎる鬼の如く、トゥアールの胸をもぎ取ろうと掴みかかる愛香はさておき、手間は省けたようだ。経緯はどうあれ、もうブレスが完成しているのなら話は早い。
「遂に、あれを使う時が来たのね!」
「母さんいつの間に!?ヒロ兄看てるんじゃなかったのか!?ってゆうか新型ブレスの事知ってたのか!?」
「千優くんならきっと大丈夫よ。それより、面白そうな話になってたもんだから、つい来ちゃったのよ
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