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俺、リア充を守ります。
第11話「I'm a テイルイエロー!!」
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う言ってもらえると……仲間として認められていると感じられて、少し、嬉しいです」

 さて、そろそろ退屈したのか、未春さんはトゥアールに慧理那のギアの説明を聞き始めた。

「ねえねえトゥアールちゃん、慧理那ちゃんの武器は何になるのかしら?」

 興味津々と言った感じで、慧理那のブレスを見ている未春さん。

「それは、事前に分からないんです。形成される武器には、装着者の意思が反映されますから」

「ふうん……ねえ慧理那ちゃん、それなら銃はどうかしら?」

「銃、ですの?」

「総ちゃんは剣、愛香ちゃんは槍で近接戦闘タイプでしょ?千優くんは確かに可変式の万能武器だけど、基本的に格闘戦と二刀流で偏っちゃってるし、射程もあまり広くないから、ここに新しく仲間が加わるなら、より多くの敵との戦いに対応できるように、後方支援も兼ねた遠距離火力タイプがいいと思うの」

「よく見てらっしゃるなあこの母上は────ー!!」

 恐ろしい程にきちんと戦力分析していたよ。まあ、遠距離足りないなあとは思っていたけどさ。

「でも総ちゃんも、授業中にふと『自分は接近戦が得意だけど、遠距離攻撃が得意な敵と戦う時のために、飛び道具も持っておかないと』って考えたりするでしょ?」

「考えるかああああああ!!せいぜい、窓の外に流れる雲を見て、ツインテールに見えるな、って思ったりするぐらいだ。いたって健全だ!!」

「「どこがよ(どこがだよ)!?」」

 愛香と一緒に叫んで突っ込んでしまう。ちなみに俺は、今度のキャラ育成どうしようかなあ、とか、去年始めたネット投稿の次回作はどんなのがいいかなあ、くらいである。

「母さんいつもそうゆうこと考えてたわ。そしたら父さんと目が合って、はにかみ合ったりしてね。お互い、同じ事考えてるんだな……って」

 さ、流石中二病夫婦の学生時代……この2人の青春時代は総二の胃に悪い……。

 俺としては、まあ、いいカップルだったんだなあ。そして総二のお父さんが生きていたら、気が合うおじさんだっただろうなあ、くらいの感想なんだけど。

「素敵な青春時代でしたのね!わたくしも、できれば……その……ヒーローについて熱く語れる……そんな……だ、旦那様だと、幸せですわ……///」

 チラッ、チラッとこっち見て来る慧理那。

 本人はさり気なくやってるつもりかもそれないけど、バレバレだから!俺のハートにグッと来てるから!魅了状態寸前だから!!

「うふふ、その夢、もう叶ってるかもね」

「み、未春さん!?」

「ちょっ!?な、なな何をいきなり!?」

 ニヤニヤ笑って俺らを見てる……やばい、カップル見るのは好きだけど付き合ってもいないのにそうゆう目で見られるのは意外と恥ずかしい!!

 
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