第11話「I'm a テイルイエロー!!」
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『詳しいことは伏せるが、まあ、怒りを抑えられなくなるような侮辱を受けたってことだけ、伝えておく……』
「そうですか……では、深くは追及しませんわ」
会長の判断はもっともだ。相棒のヒーローCが伏せたいと言っているのだ。きっと、複雑な事情があるのだろう。
そして今、ヒーローCは俺のトゥアルフォンに入っている。ヒーローフォンはヒロ兄の枕元に置かれているため、話に参加するにはこうするのが一番だとか。
「すみません、私が慧理那さんの存在に気付くのが遅れていなければ……正体がバレてしまったのは、私のせいです」
「そんな、トゥアールが謝ることじゃないだろ?」
「そ、そうよ!誰だってたまにドジはするわよ!!」
気持ちは分かるが、それだと会長が悪いように聞こえてしまう。何とかフォローしようと考えていると、先に会長が口を開いた。
「どなたのせいでもありませんわ。わたくし……ずっと前から、あなたたちがツインテイルズと何か関係があるのでは、と思っておりましたもの」
「何だって!?」
衝撃の告白に椅子から飛び上がりそうになる。しかし、思い当たる節は多々あった。
「会長、このブレスが見える?」
俺は右腕のテイルブレスをかざし、会長に見せた。
「ええ、はっきりと」
「やっぱりか……認識撹乱イマジンチャフが完全に作用しなかったのは、会長が、テイルレッドの正体をおぼろげに思い浮かべていたからなんだな」
俺は会長のツインテール属性の強さが影響していると思っていたが、関係なかったようだ。もっと、単純な話だったんだ。
「何故、そう思ったのかは分かりませんでした。テイルドラゴンが千優さんだと気づく前は、何度も頭の中で否定しましたわ。ですが……今なら分かります。わたくしは……テイルドラゴンなかたりちひろの弟子ですから…………」
「今の台詞、仲足が起きているときに聞かせてやりたかったな……」
なるほど、世界最強のヒーロー属性を持つヒロ兄の弟子だ。ヒーローの正体を見破るくらい、苦でもなかったという事なのだろう。
「ごめん会長、女の子に変身して戦っているなんて、人に言えるようなことじゃないから……。あんなに応援してもらっていて、結果的に騙すことになった」
「いいえ、正体を隠すのは当然の事ですわ。ヒーローなんですもの」
「まあ、ヒロ兄だけギリギリだったと思うけどね……認識撹乱で改造してあるとはいえ、サングラスとコートで変装しただけだもん……」
「何を言うのですか津辺さん!そのシンプルさと、バレそうでバレないようにする技量が師匠の凄さじゃないですか!」
「そ、そうなの?そうゆうものなの?」
会長、目がキラキラしてるなあ……。心の底から本気で、ヒロ
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