第10話「明かされるcolors」
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ガ、我々ニ協力スルノナラ、君ノ理想ノ駒トナリ、君ノ大嫌イナ彼ヲ排除スル事ナド容易イゾ?」
……迷うまでもなかった。
これを逃せば、仲足は消せないし、僕はいつまで経っても会長を手に入れる事が叶わないだろう。
正直、会長さえ僕のものになるのなら、世界なんてどうでもよかった。
他人の事なんか知った事じゃない。僕は僕の好きにすればいい。
「……協力すれば、生かしてくれるか?」
「ヨカロウ。我々ニ手ヲ貸ス以上、命ノ保証クライハシテナイト割ニ合ワナイダロウ」
「交渉成立だな」
「宜シイ。デハ、付イテキテモラオウ」
その瞬間、全身が黒い霧に包まれると、僕は目の前にパックリと開いた亀裂の中に吸い込まれていった。
……部屋に残ったのは、例の事件の後消されたはずの非リアコミニュティサイトを表示するパソコン。
次元の裂け目が閉じると同時に、画面は[このページは削除されました]の表示に切り替わった……。
□□□□
GW明け放課後
「いや〜、大変でしたねぇ……」
「まったくだ……事情聴取めんどくせぇ」
「変な噂が立たないか心配したわよ……」
「母さんと見ていたお客さんが正当防衛って証明してくれたからな……」
GWの間は特にエレメリアンも現れず、デートシーズンだがジェラシェードの方も動きがなかったので、思いっきり休む事が出来た。
もっとも、あの襲撃事件の事情聴取とかあったのだが、すぐに終わってくれた。
「そういや、あのお客さん達俺らの冗談抜きのリアルファイト見ながら中々エキサイトしていたような…………」
「まあまあ、過ぎた事ですし。ところで、警察に通報したのは千優さんの弟さんなんですって?」
「ああ、そうらしい。以外にしっかりしてるんだな」
なんでも2階の自室にて、白き巨人殴って経験値稼いでたら、外から雑魚の武器や巨人の叫び声とは違う音が聞こえてきたもんだから、外見たら俺達が暴漢と戦っているのを見たので、反射的に通報したらしい。
さすが俺の弟。しっかりしてる。
「そういやあの不良達、あのチンピラ達に大金で雇われた、って言ってたけど?」
「予想通り、雇われただけの素人の犯行だったんですよね……」
「でも一体何処からあんな大金を……」
雇われた証拠として、グラサン男達から貰ったという札束が見つかったが、生憎指紋が残っていなかった。
「あのチンピラ達がどっかでカツアゲして、巻き上げたんじゃないの?」
「いや、それにしては大金すぎる……それにこの街の路地裏ではカ・ツ・ア・ゲ・は・有・り・得・な・い・……」
「え?」
「ヒロ兄、それってどうゆう……」
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