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俺、リア充を守ります。
第10話「明かされるcolors」
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、とうとう出たか、奴の悪癖が。騎士道を奉じる堅物が故、ああなったら止まらん!!」

 よく知った仲なのか、リヴァイアギルディが腕組みをし、苦虫を噛み潰したような表情でそれを見ていた。

「なあ、もしかしてあれって……」

「ああ、そうゆう事だテイルドラゴン。俺は止めんから、奴を止めたければ止めるがいい」

 リヴァイアギルディ、お前に言われるまでもないぜ、と心の中で呟き走り出す。

 一歩づつ、地面をけって、助走をつける。

「どうか、我が想いを!愛しのプリンセスよ!!」

「ええ、や、でも、そ、そんなの、困る……」

 どんどん反論がか細くなっていく愛香。

「オイ!あの烏賊みたいなヤツ、ブルーちゃんに告ってるぞ!!」

「ふざけんなー!!俺だってまだなのに!!」

「いやお前じゃ無理だから。ブルーたんにはレッドたんが居るからな!」

「黙れこの百合豚野郎!!」

 うん、案の定ギャラリーが揉め始めた…………見ててなんか見苦しいけど、レッド×ブルー派の人、君は正しいと俺が保証する。

 そしてここぞとばかりに大音量で通信を入れてくるトゥアール。

『見ましたか総二様、これが女です!女の本性です!口でどんな綺麗事を抜かそうが、他の男にちょっと甘い言葉をかけられればそっちにころっといく!愛香さんこそまさしくビッチなんです、さあ、元気よく幻滅しちゃ……』

『黙れマジモンビッチ!!ブーメランにも程がある!普段まだ付き合ってもいない男の部屋に毎晩夜這いを仕掛け、あの手この手で貞操狙っているお前だけには言えない台詞だろうがこの淫魔!!』

 俺の言いたいこと全部代弁してくれた相棒に感謝しつつ、右拳を握りしめる。

 そして、この怒りを左手の親指に集中させ、ボタンを連打する。

「かつて、我らが大いなるアルティメギル首領様に剣を捧ぐ誓いを立てた時、聖布ヴェール越しに首領様は仰った。お前の剣に相応しき主を見つけよ、と。すでにお前の魂はもらっている、だから剣を捧ぐべき相手は自分自身で見つけよ、と!私はようやく、首領様のお心遣いに報いる時を迎「うおおおおおおおおお!!ア”マ”ソ”ン”ッ”!!」えぼりゅーしょんッ!?」

 今俺の体を包み込む怒りの炎を乗せたアッパーカットをこの烏賊野郎の顎下へと叩き込む。

 見事に吹っ飛んだクラーケギルディは、童謡にもあるようにビルの屋上……建物の屋根ともいえる部分の少し上まで飛んで、それから万有引力の法則に従って落下してきた。

 童謡の様に、壊れて消えなかっただけよかったな。

「き、貴様、テイルドラゴン!!私の姫への求愛を邪魔建てするつもりか!!」

「邪魔するも何もねえ!あとブルーはお前のもんじゃねえ!いいか、俺の目が黒いうちは、ブルーに
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