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俺、リア充を守ります。
第10話「明かされるcolors」
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いのバットがぶつかり合ってる隙に右から来た方の顎下を殴り、左から来た方には蹴りを入れる。

「…………ッ!」

 二人が倒れた瞬間、グラサン男が無言で俺に何かを向けたのを察して振り向くと、懐から取り出したスプレー缶からは何かが噴射された。

「グッ!?ゲホッゲホッ……そ、それは……」

「市販の催涙スプレーだ。これでお前の自慢の格闘術も半減ってモンよ」

 あっという間に、俺は囲まれていた。

 塀の陰に、まだ何人か仲間が隠れていたのだ。

「こいつら……全員お前らの仲間か!!」

 ざっと数えて20人近く。全員男だが、共通している事に、服装が着崩した学生服……。

 校則違反どうこうなんてものじゃない崩れっぷりだ。

「そうだ!俺らの無念を晴らすために、金で雇った不良達だ!!」

 なるほど、どこの学校かは知らないけど、相当荒れてる学校なのだろう。

 全員が新・品・の・金属バットや鉄パイプで武装している。

「いくら素早くて格闘経験のあるお前でも、この人数差、この武器の数なら……果たして逃げ切れるかァァァ!!」

 次の瞬間、俺を囲んだ男達は一斉に武器を振り上げて━━━

 

「ストレート」

「悪いが、フラッシュだ」

「くそぅ……やるじゃあねえか」

 喫茶店の一角でポーカーに興じている2人のお客さん。

 その周りに何人か他のお客さんも集まって盛り上がっている。

 それだけなら一見、特におかしな事は無い様に見えるが…………。

「もう一戦だ!」

「今度は何を賭ける?そろそろクッキーチップだけじゃ物足りなくなってきただろう?」

「ならこの一戦が最後。この勝負に、オレは…………魂を賭けよう」

「…………good!」

 盛り上がるギャラリーたち…………と、自分たちの世界にのめり込んだやり取りが行われている。

 これがこの店、アドレシェンツァの日常だ。

 見慣れた光景になりつつあるけど、それでもやっぱり日に日に中二病のお客さんが増えている。

 ホント、まるで母さんの中二属性に引かれ合うに集まってきているような…………いずれ何処かで引かれ合うと言われる幽波紋使いでも、ここまで一気には集まるまい。

「観戦中の皆さ〜ん、珈琲のおかわり要りませんか〜?」

「お、トゥアールちゃん。今日も可愛いねぇ、それじゃ1杯貰おうか」

「ご注文品をお持ちしました」

「ありがとう愛香ちゃん。今日も精が出るねえ」

「いえいえ。では、ごゆっくり」

 そして、愛香とトゥアールもお客さんが多い時はキッチリ働いている。

 つか、いつの間にかお客さんに名前を覚えられてしまっているのが気になるんだけど…………。

「総
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