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俺、リア充を守ります。
第9話「烏賊と海竜とイヤな奴」
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にごとか?」

「ダークグラスパー様が、この部隊を視察に来られるとの事です!!」

 真っ先に立ち上がるリヴァイアギルディ。

「なんと!」

「まだ確かな情報ではありませんが……」

 確定情報ではない、と言い淀んだのにも関わらず、集まった戦士達は皆、右に左にと慌てふためき、動揺した。

「ご到着はいつになるか?」

 冷静に問いただすクラーケギルディ。兵は、わかりません、と返すだけだった。

「遥か先の話か、それとも明日にでも姿をお見せになるか。はたまた━━━」

 クラーケギルディは嫌な予感を否定するように頭を振り、リヴァイアギルディは苦渋の表情を浮かべる。

 スパロウギルディも、喋る間もないほど痛む頭を抱えている……いや、それは会議が口喧嘩に発展したあたりからだったが。

「……ぬう、やはり見咎められたか……。噂には聞いたことがある。部隊を持たず首領様の勅命を受け単身世界を渡る戦士。その使命は、組織の反逆者の処罰だという」

「いつしかその謎の戦士は闇の処刑人、ダークグラスパーと呼ばれ、恐れられている……」

 そう呟いたクラーケギルディだったが、彼はダークグラスパーの存在をこう捉えている━━━本当に処刑人などという物騒な存在がいるとは考えにくい。おそらく、ともすれば馴れ合い、緩みがちな面々の気を引き締める監視役としての存在なのだろうと。実際に存在するかどうかは定かではない。むしろ、噂が尾鰭を引いてくれた方がいいというわけだ。

 いずれにせよ、今のこの状況が首領に好ましく思われていないのは確かだ。のんびりと構えてはいられないだろう。

「そ、それともう一つ……」

 恐る恐る口を開く兵。

「なんだ?言ってみろ」

「そ、それが……星の円卓イクリプティック・サークルも、こちらへ向かっているそうです!!」

 瞬間、辺りは更にざわめきだす。

「なんと!まさかあの方々までもがやって来ると言うのか!?」

 アルティメギルにはいくつもの部隊が存在するが、その中に四頂軍という首領直属の部隊が四つ存在し、それぞれが所謂エリート集団になっている。

 だが、その四頂軍とは別に、固有の名前を持つ部隊が幾つか存在する。

 首領直属ではないが、他の小部隊とは一線を画す部隊……死角に潜む者ラークスクエアーズのような、分隊とも更に違う別働部隊。

 その一つ、それぞれが騎士の名を持つ、クラーケギルディにとって、その名前自体が尊敬に値する部隊。

 名を星の円卓イクリプティック・サークル。

 騎士の憧れたる円卓の騎士ナイツ・オブ・ラウンズを思わせる十三体の精鋭エレメリアンで構成された部隊がやって来るらしいのである。

 それは、クラーケギルディに少なからず英
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