第9話「烏賊と海竜とイヤな奴」
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スーパー戦隊の形をした人形を鍵に変形させ、前に突き出し、モバイル型の変身アイテム中央の鍵穴にセット!
そしてモバイルを前に構えれば変身完了!
「…………会長が……」
「き、キレッキレに…………」
「なん……だと……」
生徒会室が一瞬静まり返ります。
あれ?もしかして、わたくし失敗してしまったのですか!?
おそるおそる師匠の顔を確認すると……。
「完璧だ。修行の成果、出てるじゃないか」
笑顔でサムズアップする師匠。
そして、その直後生徒会室中から拍手が贈られました。
「神堂さんカッコイイ!!」
「意外……まさか会長に可愛さ以外の面があるなんて!」
「仲足も会長も、一瞬本当に変身したように見えたぞ!!」
「神堂、仲足、お前達学園祭で舞台に立ったらどうだ?」
生徒たちも、そして先生までもが拍手と賞賛を贈る。
そこには達成感と、自分の鍛錬の成果が出ている事への確かな喜びがありました。
「い……いえ、それほどでも」
「いいや、よくやった慧理那!この調子で次は同時変身だな」
「は、はい!次はどのヒーローですか?」
「そうだな……。よし、次は……」
こうして、生徒会内に私と師匠のヒーロー好き及び師弟関係が一気に広まったのでした。
□□□□
次元の狭間
「データハドウナッテイル?」
「ハッ、エレメリアン達ノ身体構造ガ我々トヨク似テイル為、ヨク集マッテオリマス」
「ヨシ」
赤黒い空間の中、霧を人の形にしたような、影のような暗黒思念体、ジェラシェード達は蠢いている。
彼らは実体を持たない生命体だ。
更に、人間達の住む「表の世界」では実体を持たない彼らは長く存在する事が出来ない。
故に、これまで千優たちの世界へ現れる時は弱ったエレメリアンや、人間の身体を乗っ取る形で行動してきた。
だが、彼らの計画は次の段階へと進んでいたのである。
「シカシ、1ツ問題ガ。表ノ世界デノ実体化ニハ一気ニ大量ノ負ノ感情ヲ得ル必要ガアリ、態々憑依シテ増幅ヲ待ツノハ手間トナルノデス」
「フム……一々手当リ次第ニ人間ヲ襲ッテモ、即座ニテイルドラゴン達ガ邪魔シニ来ル……」
特徴はなく、陽炎のように揺らめく彼ら。
だが、突如空間が揺らめいたかと思うと、やがて他のどの個体とも違う、巨大なな・に・か・がそこに現れた。
「簡単な話ではないか」
「ッ!?ソノオ声ハ……」
そ・れ・は口を開くと、そう言った。
「人間の協力者を作ればいいのだ」
「人間ノ……協力者?」
「人間をよく理解しているのは人間だからなぁ。手伝わせれば計画
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