第9話「烏賊と海竜とイヤな奴」
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の朝、千優さんに会うと自覚してからずっと緊張しっぱなしで、ろくに顔も合わせられず……。
これではいけないと分かっていながらも、いつものように接する事が出来なかった。
いえ、緊張だけではないのです。
もしこの気持ちを千優さんに……今まで友人であり、師匠として親しく接してくれた方に気づかれてしまうのが、どうしようもない不安もありました。
尊にその事を打ち明けると──ー
「仲足はそんな男ではありませんよ。それはお嬢様がよく知っている筈です」
「それに仲足はお嬢様の師匠で、私も一目置いています。ですから私の信じた男を……お嬢様の師匠である仲足千優を信じるべきです」
──ーと言われましたから……。
尊の一言で不安は消えましたが、それでもまだ気持ちの整理がぁぁぁ///
で、ですが呼びかけには応じなくては……。
大丈夫です、さっきから千優さんの変身ポーズを見ていたら心の中の彼らが応援してくれているような気がして、だいぶ楽になった気がします!
……本当はいつもの修行の様に、わたくしも隣で変身したくて仕方がないのですが、今は師匠のステージ。
邪魔をする訳には行きませんからね。
「な、なんでしょうか?」
「修行の成果、見せる時だと思うんだけど?」
「修行の成果……え?今此処で、ですか?」
「その通りだけど?」
……まさかの提案でした。
「えっと……何がどうしてこんな事に?」
そういえば、何故師匠が変身ポーズを始めているのか、失念していましたね。
「千優が会長に何を教えているから師匠って呼ばれてるのか聞いたから、実際に見せてくれてるってわけ」
宮ノ下さん、ご説明ありがとうございます。
なるほど、わたくしが色々悩んでいる間にそんな事が……。
「弟子とはいえ、(千優のキレのよさ異常だし)流石に会長じゃここまでキレのある動きは無理じゃないのか?」
……上郷さん、言ってくれましたね。
「なら、見せてあげましょう」
さっきまでの悩みも緊張も、今はとりあえず置いておきます。
わたくしにだって、師匠に比べればまだまだですが、誰にも負けない変身が出来るよう、修行してきたのですから。
ここからは……わたくしのターンですわ!!
「じゃあ、クウガから」
「はい!見ててください、わたくしの変身!」
腹部に両手を当て、超古代のベルトを出現させる。
左拳を腰のボタンに当て、右腕を前に突き出して左から右へと動かし、最後は左拳の上に右手を添えて離すと変身完了。
師匠が再生してくれた音声と共に、変身完了です。
「次はゴーカイジャー!」
「ゴーカイチェンジ!」
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