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俺、リア充を守ります。
第8話「赤・蟹・襲・来」
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のですから、いいではありませんか」

「そうゆうもんなんだろうか?」

「はい!とっても似合ってますよ師匠!」

「そ、そう?ありがとう慧理那。でも、慧理那だってその服装、似合っているじゃないか」

「え、あ、はい。あ、ありがとう……ございます……///」

 その時、丁度時計が鳴った。

「お、丁度開店時間ですよお嬢様」

「で、では、いざ行きましょう、師匠!」

「そうだな。バスターズ、レディーゴー!!」

 その後、俺達は1番乗りで入店し、Tシャツ選びに時間をかけるのだった。

 

 □□□□

 

「ふぅ〜、危なかったですね〜」

「それはヒロ兄に対して?それとも……」

「間一髪助かった慧理那さんに対してに決まっているじゃないですか。千優さんならなんの問題も無いはずですから」

 胸をなで下ろすトゥアール。

 もしもの時は転送ペンで現地へ飛ぼうとしていた愛香もようやく落ち着きを取り戻し、椅子に座り直す。

「愛香さんが相手じゃなくてよかったですね」

「それどういう意味よ?」

「まあまあ落ち着いて……」

 トゥアールに殴りかかりそうな愛香を諌め、再びスクリーンに目を向ける。

「いやー、千優くんかっこよかったわねー。それにしてもあの絵に書いたようなチンピラ三人衆、な〜んか誰かに雇われて襲ってきたようにも見えるわ。きっとアルティメギル、ジェラシェードに続く新たな勢力の陰謀よ」

「そうやって中二設定を組み上げていくのやめてくれ!!そろそろ頭が痛くなってくる……」

 

 □□□□

 

 店内 キャラクターTシャツコーナー

「これはどうですか?人間の可能性は、無限大です!」

 そう言うと、両手を前に突き出し印を組むポーズを取る慧理那。

「ならこっちも。ここからは俺のステージだ!!」

 対して千優は、右手は持っている武器を肩に乗せるように、左手は腰に下げた刀に手を乗せているかのようなポーズを取る。

「流石師匠、キレが違いますわね」

「慧理那の方こそ、本家と遜色ないんじゃないか?」

「いえいえ。わたくしなんて、まだまだ未熟ですわ」

「よろしい。そうゆう謙遜してる所、精進の糧になるぞ」

 こんな感じでTシャツを変える度に、そのシャツにプリントされたライダーの変身ポーズや決めポーズを取って対決(?)している2人を、俺はちょ〜っとお邪魔した店の監視カメラ越しに、桜川尊は2人のすぐ側で眺めていた。

 桜川尊は特に何も言わず、周囲に気を配っている。

 護衛としての仕事……もしくは獲物の物色なんだろう。

「では今度はこれですわ!原点にして頂点、最初のライダーを。ライダー……」
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