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俺、リア充を守ります。
第8話「赤・蟹・襲・来」
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おなかに直撃されてる原因に心当たりがありませんか母上様!?」

 胃おなか痛い……お腹を痛めて産んでくれた親のおかげで、すごく胃おなかが痛い!!

 三十六歳の母親のノリノリなコスプレをまざまざと見せつけられるって、思春期の息子が非行に走るには十分過ぎる理由だぞ!!

 ツッコミ役のヒロ兄もいないし……誰か止めてくれぇぇぇぇぇ!!

「でも勿体ないじゃない。あんなに強敵だったんなら、必ず何かの役に立つと思うの。総ちゃんたちが苦戦した初めての敵ですものね。最後の逆転のグランドブレイザーには、感動して泣いちゃった。総ちゃん成長したなぁ、って。もちろん、アルティロイドを全滅させた愛香ちゃんのエグゼキュートウェイブにもね」

「「息子とその幼馴染が死力を尽くした戦いを幼稚園の運動会撮影したビデオみたいなノリでほのぼの見るな(見てどうするんですか)ああああああ!!」」

 流石の愛香も叫んでるぞ……。

 しかも余裕で敵の名前から技名まで全部丸暗記して、この人は一体どこまで行くつもりなんだ!

 

 だが、その、死力を尽くして戦った、ドラグギルディの属性力エレメーラだ。

 戦いの後に回収した奴の属性玉は紛れもないツインテール属性だった。

 あいつほどのツインテール属性が、純度が低いなんてあり得ない。けど俺も愛香も、もちろんヒロ兄でさえ一度も使っていない。

 トゥアールに先程の説明で釘を刺されたためだが、こう聞くと、確かにもったいないとも思う。

 個人的にも、奴の力なら借りることに躊躇いはない。

「そういえば、テイルドラゴンってどことなくドラグギルディに似てるわね。関係あるのかしら?」

「い、言われてみれば……なんか似てる!?」

「た、確かに……テイルドラゴンのギアをもうちょっとゴツめにして、マント付けたら……」

 今更だが、確かに黒い竜を模した鎧……剣術を得意とする点が共通している。

「いや……でも……ヒロ兄はドラグギルディのこと、戦闘記録で初めて知ったって……」

「いえ、千優さんは確かにそうかもしれませんが……ヒーローギアの設計者。千優さんに装備を授けた存在の正体は不明……でも……」

「うーむ……面白いことになりそうね……」

 母さん、割と真面目な問題だから面白がらないでくれ……。

『お楽しみ中の所悪いがちょっと見てくれ!!』

「ヒーローC?どうしたんだ?」

 スクリーンに表示されるヒーローCの顔と、トゥアールが打ち上げた監視衛星からの映像。

 次の瞬間、俺たちは度肝を抜かれることになった。

 

 □□□□

 

 10時20分 都内 某衣服店前

「師匠……遅いですね……」

 神堂慧理那は既に指定され
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