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俺、リア充を守ります。
第8話「赤・蟹・襲・来」
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零す慧理那。

「……よかった。笑顔になれるなら、俺が心配する必要はなさそうだな」

 つい、いつもレッドやブルーにやっている所為か、つい慧理那の頭を撫でてしまう。

「あ……」

「……あ、つい。すまない」

 慌てて手を放し、頭を下げる。

「じゃあ、もう行かないと!」

 そそくさとレッド達の方へ立ち去ろうとする俺に、背後から慧理那の声が届く。

「あの!……また、会えますよね?」

 ……一瞬答え方に迷ったが、その言葉は俺ではなく、俺テイルドラゴンに向けられたものだ。

 またすぐに会えるさ、とは流石に答えにくいし、その答えだと考えすぎかもしれないが、後で合流したときに周囲に怪しまれる可能性もあるんだよなあ……。

「そうだな……」

 と、迷っていたらテイルレッドが俺の隣に来て、慧理那にこう言った。

「貴女がツインテールを愛する限り、俺たちはいつだって助けに来ます」

「ツインテールへの……愛……」

 総二め、いいところ取って行きやがって……まあ、ツインテイルズのリーダーはテイルレッドだし、仕方ないけどな。

 立ち去りながら、たまには俺にも言わせろよと頭をワシャワシャする。

 しかし……一瞬、慧理那の表情が曇ったような気がするのは気のせいだろうか?

 

 □□□□

 

 正午 観束家地下秘密基地

「……で、あの後どうなったの?」

 基地のディスプレイにヒーローCの顔が表示されている。

 クラブギルディを倒した後、俺達は基地へ帰還したが、ヒロ兄はサラマンダーで俺たちを送った後、転送ペンで店に戻っていったのだ。

『どうやらそのまま別れるらしい』

「やっぱり、これ以上の外出は危険だと判断されたんでしょうね」

「残念ね……面白そうだと思ったのに」

 ん?面白そう?トゥアールはともかく、愛香がそんなことを言うなんて……。

「愛香、面白そうって?」

「この前の戦いあるでしょ?ほら、あの忌々しい牛野郎の」

「バッファローギルディか。それがどうかしたのか?」

「あの時は色々ありすぎて忘れていたけどさ……私のためとは言えヒロ兄、私の悩みを大々的に叫んじゃったのよね……」

 そういえば、テイルブルーは胸が小さいことを気にしてるからそれを指摘するな、的なことを叫んでいたような……。

「だからさ……仕返しに、会長とのショッピングをデートだって、おちょくりたかったのよ」

「私は、本日2回目のヒーローアライブ辺りでからかう気が引いてきましたね……いえ、弄らないとはいってませんが」

『トゥアールは後で千優に報告な』

「ひぃぃぃぃぃ!!ご勘弁を!ご勘弁をぉぉぉぉぉ!!」

 ヒーロー
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