第7話「新たな刺客」
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人一倍働き、バイトとも両立している夏海がしばく……2人に会ったらよくある光景だ。
「これだからお前は脳筋なんだって……」
「誰が脳筋じゃゴルァァァァ!!」
「ぐげぶ!?ギブギブ!!首はやめろ!!」
……まあ、拓士が自分から煽っているから、というのもあるが……。
「2人とも、その辺にしとけ」
2人の仲裁をしながら、夏海を拓士から引き剥がす。
「あぁ……死ぬかと思った……」
「自業自得でしょ?」
「だからストップ!!」
これ以上は流石にまずいので話を逸らしでもしなければ……。
「集会は、放課後だったよね?」
「絶対遅れるなよ?あとこのバカもちゃんと連れてくること!!」
「誰がバカだ誰が」
「了解」
「無視すんなよ!!」
放課後、生徒会室に集合し、自己紹介と挨拶をすれば今日のところは仕事がないので帰れる。
来月まで特に仕事はないらしいので、しばらくはゆっくりできるだろう。
「わざわざ会長が頭下げて頼みに行ったのに断ったら、それこそ会長のファンに何されるか分かったもんじゃないよな……」
「拓士やめろ!!シャレにならない!!」
「そういえば……一応言っとくけど千優、私らと会長以外の生徒会メンバーから目をつけられてるよ?」
「……はい?」
初耳だ。なにゆえ生徒会メンバーが俺なんかに?
一瞬そう思ったが、すぐに答えは出た。
「もしかして……」
「お前と会長、仲がいいからさ、嫉妬しているメンバーが何人かいる……ってことよ」
「……あぁ、やっぱり……」
これで生徒会メンバーがジェラシェードに取り憑かれた理由がハッキリ分かった。
「それ、理不尽じゃないか?」
「仕方ないだろ?会長の人気は絶大なんだ。お前といえど敵視されるのは仕方ないさ」
「男子だけならまだしも、女子も何人か混ざってるのが厄介ね……あれは私も恐怖を感じるわ……」
嘘だろ承太郎!!俺の平和な学校生活はそろそろ脅かされようとしているってのか!?
「……まあ、悪いのはお前じゃないからな。頑張れよ、彼氏さん」
「会長のファンや生徒会が敵でも、私は応援してるから。じゃあね」
そう言うと2人はそれぞれの教室に戻って行った。
2人ともなにか勘違いしてたような気がするんだが……。
師匠であることは認めたが、俺は別に彼氏じゃないぞ?
あと頑張れって言われたが、俺は一体何人に敵視されているんだろうか……。
「……今更だけど、生徒会に入った事を後悔する気がしてきた……」
憂鬱な気分で俺は教室に戻った。
……その放課後、エレメリアン出現により生徒会への挨拶は来週になってし
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