第7話「新たな刺客」
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れ渡ったのであった。
□□□□
演説が終わり、退場しようとして、ふと生徒たちに目をやると、千優さんと目が合ってしまいました……。
これまであまりハッキリと知られる事はなかった、アルティメギルの脅威、そして第三の勢力であるジェラシェードの存在を世に広める手伝いができ、満足していたわたくしは、人目を気にする事を忘れ、気付けばついウインクを……。
直後に気づいて慌てましたが、幸い誰にも気付かれてはいないようでした。
もう一度千優さんの方を見ると、気付いてくれたらしく、グッドサインを返してくれました。
……でも、何故でしょうか……たったこれだけの事なのに、胸がときめいてしまうのは……。
□□□□
舞台の緞帳の陰、慧理那の表情を伺う細身の少年が1人……。
(なんなんだ……なんなんだよ、会長のあの表情!!
緞帳の陰から見てるだけでもわかるあのトキメキに満ちた表情は……誰かに恋心を抱いている表情!!
あの表情が他の誰かへ向けてのものだと考えるだけで腹立たしい!!
……誰だか知らないが、絶対に見つけ出して潰してやる!!)
眼鏡をかけ直し、少年は誓う。
(僕の会長に手を出す輩は誰だろうと許さない……)
種火は密かに燃え上がり始めていた。
□□□□
「やっと入る気になったんだってな」
休み時間、俺に話しかけてきたのは、生徒会に所属する友人で生徒会のサボり魔、上郷拓士かみさとたくとと、拓士とは逆に働き者で、生徒会の柱とも言われている宮ノ下夏海みやのしたなつみだ。
慧理那とは別に、俺を生徒会に引き込もうと何回か声をかけて来たが、慧理那と同様、テイルドラゴンとしての活動に支障が出ることを危惧して断り続けていたのだ。
ちなみに昨日、夏海はバイト、拓士はサボり魔なので、それぞれ生徒会には出席しておらず、幸い俺と戦ったメンバーには含まれていなかった。
「まあ、あそこまで頼まれたら……ね」
「私らの勧誘は断り続けたけど、流石に会長には敵わなかったってことね」
「……まあ……な」
本当のところは、また昨日みたいな事件に巻き込まれないようにする為なんだが、人員不足になっても一人で頑張る慧理那が放っておけなくなったのも事実だ。
とゆうわけで、俺も生徒会に所属することになったのだ。
「これで生徒会も人員が増えて、仕事が楽になるな」
「それ言うならアンタも働け!!」
「痛てぇ!?」
夏海のキックが拓士に命中する。2人の喧嘩も何時ものことだ。
働く時は働くが、招集がかかっても声をかけなければすぐに帰ってしまう程のサボり具合の拓士を、逆に
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