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俺、リア充を守ります。
第7話「新たな刺客」
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したわたくしの目に飛び込んで来たのは……地面に伏しながらも、わたくしたちに手を伸ばすテイルドラゴンさんの姿でした」

 ……俺の……手?

「絶望的な状況で、わたくしたちに伸ばされたその手。果たして何を意味していたでしょうか?

 その手には、何かに助けを求める意思は全く感じられませんでした。むしろ、その手には……わたくしたちを絶対に助け出すという強い意志を感じました」

 あのとき……確かに俺はそう思いながら手を伸ばした。

 慧理那にはそんな風に感じ取れたのか……。

「その手からの……強い意思を感じたわたくしは、自然とテイルドラゴンに声援を送っていました。

 よくデパートやイベント会場で見る、ヒーローショーのように……わたくしと先に囚われていた2人は声援を送り続けました……」

 ざわ……ざわ……。

 生徒達が再びざわつきはじめる。

「そして、テイルドラゴンさんは立ち上がり、人質にされたわたくしたちを救出して大逆転、勝利を収めました。

 絶望的な状況でも、テイルドラゴンさんは諦めない意思の強さをわたくしたちに示してくれたのです!!」

 生徒達から歓声があがる。

 この一言で生徒達に活気が戻ったようだ。

 諦めない意思の強さか……。

 俺はあの戦いで、それを示す事ができたんだな……。

「わたくしが昨日学んだこと……それは、わたくしたちの知らなかった、もう一つの脅威。

 それは、応援の力がヒーローたちに力を与えてくれる事の実感。そして……諦めずに立ち向かえば、それは報われる事。

 わたくしは皆さんに、これらをもっと広めてもらいたいのです!!」

 生徒達から歓声と共に拍手が挙がる。

 俺も、この演説に自然と拍手を送っていた。

「よっしゃ!!これからも諦めずにツインテイルズを応援するぜ!!」

「諦めなければ報われるか……なら俺も諦めずに、レッドたんにアタックしてみようかな?」

「俺はブルーさんに踏んでくれるよう頼む練習するぞ!!世間の目に負けてたまるか!!」

「ジェラシェード……後で情報まとめて拡散しなくては……」

 うん、明らかに二つ目を間違った方向に捉えてる馬鹿が多いな……。

 総二たちを見やると……あ、二人共とうとう耳を塞いでるよ……。

 ……まあ、これは俺にも収集つかないし、諦めるか。

 ふと顔を上げると、舞台から降りる途中の慧理那と目が合った。

 演説の成功を喜んでか、こちらに笑顔でウインクしてきたので、右手でグッドサインを送る。

 周りは盛り上がっているので、別に気付かれる心配は無かった。

 こうして、世間にちょっとだけ、アルティメギルの脅威、そしてジェラシェードの存在が世間に知
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