第7話「新たな刺客」
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です。そしてより数を増やすべく、人間に取り憑き、取り憑いた人間の恨みを増幅させて心を破壊した後、その身体を乗っ取り、新たに仲間を増やすべく暗躍する邪悪な意思を持っています。そのため、世界を負の感情で覆いつくし、遂には滅亡させてしまいます。
対して、皆さんも知っている、アルティメギルは人間が持つ何・か・を・愛・す・る・心・を糧とする存在……好きなものを好きだと思える心を奪いつくし、世界中の人間の心から光を奪い、静かに世界を侵略します。
どちらにせよ恐ろしい存在に変わりはありません……」
登校前に説明した通り、ジェラシェードの恐ろしさを……そしてついでに教えたエレメリアンの事も説明する慧理那。
「オイマジかよ!!じゃあ俺のレッドたんが好きだって気持ちもか!?」
「ロリ愛でられなくなるくらいなら死んだほうがマシだ!!」
「ブルーさんに殴られてみたいけど、この気持ちも消されたら、何も感じなくなっちまうのか!?」
「嫌だぁぁぁ……そんなのあんまりだよぉぉぉ!!」
「私……もしかしたら取り憑かれちゃうかも……」
「私も心当たりが……」
総二たちの方を見やると、案の定バカ共の戯言に頭を抱えていた……。
あと取り憑かれる自覚がある人は、多分大丈夫だろう。
だが、慧理那の話はこれが本題ではない。
昨日味わった、奴らの脅威を伝えること。確かにこれもこの集会の目的ではある。
でも慧理那が本来伝えようとしていることは……。
「もう何人かは気付いているかもしれませんが、昨日の放課後、わたくしはジェラシェードに捕まり、3人目の人質にされてしまいました」
再びざわつく生徒達。いや、ざわついているのは昨日、俺に襲い掛かった生徒会のメンバーとテレビを見てなかった生徒だけだ。
一応、フォトンサングラスからの映像に映り込んでいたいたので気づいた生徒はたくさんいるのだろう。
「不覚にも、わたくしはテイルドラゴンさんの目の前でジェラシェードの人質になってしまいましたわ……。それがきっかけで、テイルドラゴンさんは追い詰められてしまいました……」
話の流れからか、今度は葬式のように静まり返る体育館内。
「人質を取られた上に、ジェラシェードの非道な罠に嵌り……テイルドラゴンさんは……わたくしの目の前でいたぶられ…………見ていられない程でした……」
俺がいたぶられていたのを思い出したのか、慧理那の表情も暗く沈んでいる。
生徒達の空気も重くなり、余計に葬式ムードが広がる。
……俺は……そんなに無様だったのだろうか?
この空気を作り出した原因になった俺も、暗い気分になってくる。
……だが、慧理那の答えは……。
「目を背けようと
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