第7話「新たな刺客」
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れてへたり込む……へたり込んでいる筈、なんだけど……。
テイルレッドがこちらに目くばせしてくる。
どうやら総二も同じことを思ったらしい。
……この子たち、怯えてるくせしてカメラを意識してポーズとっていやがる!!
こんな状況でなんて根性だ。ある意味凄いな……呆れるけど。
取り敢えず、まずはアイドルたちを逃がそうと思い、彼女たちに近づいた俺たちの前に、その牛型エレメリアンが立ちふさがった。
「邪魔はさせんぞ、ツインテイルズ!我が名はバッファローギルディ!我が愛する巨乳属性ラージバストを広めるという大義を掲げ戦う主のためならば、この命惜しくはない!!」
見た目は中々強そうだけど相変わらず強面と言動が一致してなーい!!
「巨乳属性ラージバスト……そんな俗な属性、ホントにあるんだな……」
げんなりする総二。これには俺も苦笑するしかないな……。
そして俺たちとは裏腹に……、
「……巨乳属性ラージバストですって……?つまりあんたを倒せば、巨乳の属性玉エレメーラオーブが手に入るのね……?」
愛香テイルブルーは獲物を見つけたハンターのようにギラリと目を光らせた。
「お、おいブルー……」
「ブルー落ち着け!!冷静さを取り戻すんだ!!」
しかし、こうなると愛香はとことん話を聞かない。
「ドラ兄、私は至って冷静よ。早い話が、あいつを一発で仕留めればいいんでしょ?」
「いやいやいや!!全然落ち着いてねぇじゃんか!!」
『なんだなんだ!?カメラ越しにも分かるこの殺気は!?』
マシンサラマンダーを自動操縦して救援にやってきたヒーローCも驚いている。
愛香の獲物を狙うような目に気づかず、バッファローギルディはしみじみと語り始めた。
……そろそろ飛び出していきそうな愛香と、それを抑えようとしている俺は置いといて、テイルレッドに。
「俗な属性とは言ってくれる。だが、お主のような幼子にはわかるまい。願わくば、成長と共に胸も大きくなれると信じる純粋さを失うでないぞ。そしてたゆまぬ研磨も忘れてはならぬ。それを放棄したなれの果てが、この者たちの中にも大勢いるような人工的な……」
「やめろバカ!!」
瞬時にオーラピラーの構えをとったブルーを羽交い絞めにする。
「放してドラ兄!!こいつの話聞いてると怒りで全身の血液が沸騰しそう!!今すぐ仕留めなきゃ……」
「だからバカだって言ってんだ!!周囲のことをよく考えて……」
そんな俺たちを何とも言えない表情で見るバッファローギルディ。
「仲間割れか?愚かなものだ。だが、これは好機!すまんがテイルレッドよ、話は後だ!」
俺たちのほうへ、文字通り闘牛のように突っ込ん
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