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俺、リア充を守ります。
第6話「想いの竜ーテイルドラゴンーその3」
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「うおぉぉぉぉぉ!!」

立ちふさがるジェラシェイダー達を斜めに、横に、縦に!!

ジェラシェイダーを次々と斬り裂いていく!!

自然と脳内では某アニメの主人公である黒の剣士が、次々とモンスター達を斬りながら進んでゆくOPが脳内再生されていた。

『そろそろライフルモードで狙撃できる距離じゃないか?』

ヒーローCから通信が入る。もうそんなに近づいていたのか。

「了解。もうちょっと進んでから狙ってみる」

さらに奥へ進む。その間にもジェラシェイダーはどんどん増えてゆく。

もうちょっと近づいてからじゃないと……ライフルモードでは囲まれたときに不利だ。

あとちょっと……もう少し……。

「今だ!!」

ドラゴファングのガンモードと同様に、右手のドラゴホーンのグリップを傾け、グリップを逆さに収納した左手のドラゴホーンを刀身の後ろにあるジョイントに重ねて合体させる。

この周辺の敵はあらかた斬り払った。でも、どうせすぐに増えて押し寄せてくるから、チャンスは今だけだ!!

ライフルモードの銃口をクリスタルの中心部に向ける。

「ターゲット……ロック……」

……ダメだ……銃を撃つのが元々苦手であるため、標準がつけられても、銃口を支える手が安定しない。

多分、今しかチャンスがないって緊張感のせいでもあるのだろう。

『オイ千優!!早く撃たないとジェラシェイダーが!!』

「分かってる!!」

このままだと撃つ前に邪魔されて標準を……いや、周辺のジェラシェイダーを斬り払うところからやり直しだ。

何か……方法は……。

「……そうだ!!」

左手でバックルの前に手をかざす。

「タランチュラギルディ、力を借りるぞ!!」

紳士属性の属性玉を取り出し、右腕に備えられた投入口に属性玉を装填する。

「エレメリーション!!」

『紳士属性ジェントル』

属性変換機構の電子音声が属性力を読み上げる。

ヒーローギアが一瞬光ったかと思うと、プロテクターの上からエレガントなスーツが装着され、胸元には蝶ネクタイが巻かれる。

ヘルメットの上にはシルクハットが乗ったみたいだ。

「おお!よし!!」

もう一度銃口を目標に向け、標準を合わせる。

驚くことに、手が震える事もなくライフルをしっかりと固定している。

これが……紳士属性のテクニック……。

「ターゲット、ロックオン!!」

エネルギーが銃口にどんどん充填されていく。同時に、刀身も黄色く光り輝く。

「完全開放ブレイクレリーズ!ドラゴニック・バレット!!」

俺は引き金を引いた。

ズガーン!!

……かなり大きな音を立ててクリスタルは木っ端微塵に破壊された
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