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俺、リア充を守ります。
第6話「想いの竜ーテイルドラゴンーその3」
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か……」

 その迷いから、エレメリアンと戦う時に迷いが生じるようになった。

「俺に……お前達の力を使う資格はあるのだろうか……」

 ずっと迷ってきたことだ。こいつらと戦い、好敵手として認められたあの夜から……ずっと……。

「馬鹿野郎!!俺たちがなんでお前に倒されることを望んだと思っていやがる!!」

 ウルフギルディが怒りながら肩を組んできた。

「俺たちはな、確かに死ぬまで一緒だと誓った。だがな、お前にトドメを刺させたのはそれだけが理由じゃねえんだよ!!」

「小僧の言う通りだぜ」

 アントライオンギルディに背中を叩かれる。

「力強過ぎ、ちょっと痛いぞ!!」

「悪ィ。……で、本題だけどよ……オレたちはあの瞬間思ったんだよ。お前になら付いて行ってもいいってな」

「付いて行ってやってもいい?」

 どうゆうことだ?

「私たちも一応、悩んでいたのですよ。エレメリアンじぶんたちの在り方に……」

 紅茶を飲みながらタランチュラギルディも歩み寄ってくる。

「自分たちを生み出し、自分たちが愛している属性を消さなければ生きていけない。そんな自分たちに疑問があったのです……」

「そうだったのか……」

「だから私たち4人は話し合った結果こう考えた。私たち全員が認められる者に、自分の属性力エレメーラを託そうと……」

 ドクターフィッシュギルディが手を差し伸べる。

「千優、君は私たち全員が認めた男だ。君だからこそ、私たちの力を使ってほしいんだ」

「お前ら……」

 ドクターフィッシュギルディが俺の手を握る。

「私たちはもう属性を消す必要はない。だから、今度は属性を守る側として戦いたい」

「これは私たちの総意です」

「お前のお陰でそれが叶えられるなら、オレたちはどこへでも付いていくぜ!!」

「そして、お前が守りたいモンを守る為に俺たちの力を使ってくれたら、それ以上に嬉しいことはないぜ」

 握った手を離し、今度はそれぞれの右手を重ねていく。

「ほら、千優も!!」

「お、おう」

 4人の手の上に自分の手を重ねる。

「「「「我等の心は、仲足千優と共に在り!!」」」」

「ああ!!お前らは今日から好敵手せんゆうじゃねえ、れっきとした仲間だ!!」

「「「「おう!!」」」」

 今や俺の心には迷いなど消えていた。

「さて、君はそろそろ戻らねばならない」

「お前が立ち上がるのを待っているやつがたくさんいるぜ」

 ……ああ、聞こえる。

 総二が。愛香が。そして慧理那が。

 俺が再び立ち上がることを信じて待っている。

「私たちの想いは君に託した。存分に暴れてこい」

「想い……か
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