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俺、リア充を守ります。
第6話「想いの竜ーテイルドラゴンーその3」
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総二の謝罪を否定する慧理那。確かに、悪いのはジェラシェード達だったわけだし、総二が謝ることじゃない。

「ありがとう会長」

「あ、それと千優さん……生徒会の件は……」

俺の正体を知った事で、慧理那は俺が生徒会の誘いを断っている理由を察したようだ。

「考えとくよ」

「はい!ありがとうござい……え?」

「また今回みたいに生徒会メンバーが大量に抜けたら、仕事が大変だろ?」

「し、しかし……」

「両立できるよう、できるだけ努力はする。矢的先生は教師とUGM隊員を両立してたんだ。俺にだってできるさ」

慧理那に向けてサムズアップする。

「それじゃ出発するぞ。しっかり捕まってろよ!!」

「うわ!?」

「ちょ!?ヒロ兄待って!!」

三人ともヘルメットをかぶったところで走り出す。

ミラー越しに後ろを見ると、慧理那が手を振っていた。

さっきは大丈夫だと言ったんだが、本当は踏まれたり蹴られたり、擦りむいたりしたので身体のあちこちが痛い。

堪えることには慣れているんだが……これ帰るまでにバレるかもな……。

ふと後ろの二人を振り返ってみる。

総二はあまりの速さに口もきけなくなっているようだ。気絶してるんじゃないかと思ったが、俺の胴を掴む力が弱まっていないから大丈夫だろう。

……まあ、それはそれで打撲痕が痛いんだが……。

愛香はというと……総二に喜々としてしがみついている。かわいいなもう!!

この状況だし、あんな目に逢った後だ。今のうちに存分に堪能してもらいたい。

「ヒーローC、撮影できるか?」

『安心しろ、もう撮った』

「流石だ」

これなら痛みも当分忘れられるな。

夕焼けが俺たちの帰り道を照らし出し、サラマンダーはその道を風のように駆け抜けていった。

 

□□□□

 

「行ってしまいましたわね……」

テイルドラゴンたちを見送った後、お嬢様はそっと呟いた。

その口調はどこか名残惜しそうだった。

「また明日になれば会えますよ」

仲足はお嬢様のクラスメイト、そして観束と津辺は同じ学び舎の後輩だ。

学園でまた会うことができる。

「そう……ですわね……」

「はい。……お嬢様、そろそろ帰る時間ですよ」

車のドアを開けお嬢様を乗せる。

私も運転席に乗りながら呟いた。

「それにしても……散々な一日になりましたね……」

「尊、わたくしにとっては忘れられない、大切な一日ですよ」

「え?そうなのですか?」

意外な答えが返ってきた。私のせいであんな目に逢ってしまったというのに大切な一日とは一体?

「確かに捕らえられて縛られたり、吊るされるのは怖
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