第5話「想いの竜ーテイルドラゴンーその2」
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「クソッ!!ヒーローC、二人のトゥアルフォンの反応は?」
「その前にこいつを見てくれ」
ヒーローCがテレビ映像を表示すると、そこには……。
「テイルドラゴンに告ぐ!!今から一時間以内に、変・身・せ・ず・に・港の第三倉庫まで来い!!」
電波ジャックでもしたのかそこにはジェラシェードからの犯行声明が流れていた。
「繰り返す、一時間以内に変・身・せ・ず・に・第三倉庫だ!!守らなければ人質二人の命はないぞ……」
映像はそれで終わり、画面は砂嵐とともに元に戻った。
「あいつら……絶対に許さねえ!!」
「待ってください!!」
部室のロッカーを開け、時空跳躍カタパルトを起動させようとした俺をトゥアールが止める。
「間違いなく……罠ですよ!!……それに……変身……しないで来いだなんて……いくら千優さんが生身で戦えても……無茶ですよ……」
確かにトゥアールが言っていることはもっともだ。
だが、俺はそれでも行かなくてはならない!!
「無謀なのは分かってる。だが、策が無いわけじゃない。それに……」
「……それに?」
「ここで逃げたら、憧れの先輩方ヒーローたちに会わせる顔がないだろ……」
「千優さん……」
「しばらく休んでろ!!必ず二人は連れて帰る!!」
今度こそ、ロッカーの時空跳躍カタパルトを起動させる。
大事な弟分と妹分に手を出したんだ……そのジェラシェードは絶対にぶっ飛ばしてやる!!
その怒りを噛み締めながら、二人を助ける下準備をする為に俺はロッカーを開け、観束家地下の秘密基地へと飛んだ……。
□□□□
更に約10分後 生徒会室
「ふう……やっと終わりましたわ……」
書類の整理が終わり、一息つく慧理那。
時計を見ると、そろそろ稽古で帰る時刻になっていた。
「もう、残っているのはわたくしだけのようですわね」
鞄を持つと生徒会室の鍵を閉め、そのまま職員室へと向かう。
職員室に鍵を返却し、そこでふと気が付く。
「尊の姿が見当たりませんわね?」
いつもは自分の近くにいる筈の尊が、生徒会の仕事に気を取られている隙に何処かへ行ってしまったようだ。
ケータイにかけてみたが電源を切っているのか一向に繋がらない。
「まったく……何処へ行ってしまったのでしょう?」
尊を探して学校のあちらこちらを回ってみたが見当たらない。
そのうち、スマホのTV機能を使って何かを見ている生徒たちを見つけた。
「あ、会長!!大変ですよ!!」
生徒の一人がこちらに気が付き手を振っている。
何事だろうと近づくと生徒たちは見ていたス
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