第5話「想いの竜ーテイルドラゴンーその2」
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だ!!
俺は一歩ずつ地面を踏みしめながら、堂々と扉をくぐった。
「ッ!?ヒロ兄!!」
「ヒロ兄!?」
入って5秒もしないうちに2人は見つかった……天井から鎖で背中合わせに縛られて……。
「うわぁ……見事にムッキー状態だな……」
「「感心してる場合かよ(じゃないでしょ)!!」」
「ハハハ、すまん」
ぴったりシンクロしてるし、大丈夫そうだな……。
と、安堵していたら背後に気配が!!
「「ヒロ兄!!」」
「バレバレなんだよ!!」
気配の主に間髪入れずにカウンターキックを入れる。
「がッ!?」っという悲鳴と共に気配の主は倒れ、体からは黒い霧が出ていった。
「ん?こいつは!?」
背後から迫ってきていた男は、なんと陽月学園の制服を着ていたのだ。
その顔には見覚えがあった。
「まさかお前は……」
その生徒は高等部の生徒会副会長……つまり今日、慧理那の仕事を手伝うべきだった筈の人物だ。
ガラガラガラ……
顔を上げると倉庫の扉が閉められ、潜んでいた者達が次々と姿を見せた。
殆どは男だったが女性もいる。20人くらいだろうか?全員鉄パイプを装備している。
しかも、そのうち何人かは見覚えのある顔、陽月学園の生徒会メンバーだった。
「今日、生徒会の集まりが悪かった理由はそうゆうことか!!」
まさか生徒会の非リア率こんなに高かったとは……。
「テイルドラゴン……ダナ?」
「それがどうした?」
「ワザワザ要求ヲ飲ムトハ、バカ正直ナヤツダ」
「褒め言葉だな」
「変身デキナケレバコチラノモノダ」
「イクラ貴様デモコノ数ヲ相手ニ勝ツ事ハ出来マイ」
ったく、言いたい放題言いやがって。
「舐めきられたもんだな。その余裕、負けフラグだぜ?」
「果タシテソウカナ?カカレ!!」
鉄パイプを持った非リア達が一斉に襲いかかってくる。
「キイィエェェェェェ!!」
「フン!ハッ!!」
「ヒシャアァァァォァ!!」
「トウッ!ヤッ!!」
「死ネェェェェェェェェェェ!!」
「てぇぇぇぇいッ!!」
続けざまに振りかざされる鉄パイプを避けながら、後頭部に手刀を一撃ずつ当てていく。
「ガッ!?」
「ウグッ!?」
「グゲッ!?」
襲い掛かってきたやつから次々と倒れ、気絶した肉体からジェラシェードが抜け出していく。
「ヒロ兄……それって……当て身!?」
総二が驚いているが別にこれは当て身ではない。
愛香ならできるかもしれない……と考えてしまう事もあったが、当て身は結構難易度が高く、俺が確実に成功するほど正確
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