第4話「想いの竜ーテイルドラゴンーその1」
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「それがどうした!そんなことは、もう私が知ったことではないィィィィィ!!お前を倒して、この私がテイルレッドのお兄ちゃんになるのだァァァ!!」
「はぁ!?ふざけんなよ!!誰がお前の妹なんかに!!」
「そうよ!!レッドはアンタなんかに渡すもんですか!!……ってゆうかやっぱり私は眼中に無しか!!」
「フフフ、テイルレッド……待っていたまえ、邪魔なテイルドラゴンを片付けたら、直ぐに君をこの私の妹として迎え入れてあげよう」
「だからもう言うなぁぁぁぁぁ!!」
「アンタ正気なの!?人間のレッドを自分の妹にしようだなんて……あまりにも馬鹿げてるわ!!」
アルティロイド達を蹴散らしながらテイルレッドとテイルブルーが叫ぶ声が聞こえる。
「そうだそうだ!!レッドたんのにぃにはお前じゃねえ!!俺だ!!」
「何言ってやがる!!お前な訳ねぇだろ!!この俺に決まっているだろうが!!」
「いや、そこはテイルドラゴンさんだろうが!!」
ギャラリーまで戯けた事で論議始めやがったよ……。総二が頭抱えて涙ながらに叫んでいるのと、愛香がキレ気味になっているのが見なくても分かるわ……。
……よし、こいつは俺が倒そう。こんな戯けた事言ってる奴には、俺が怒りの鉄槌を下さなければ……。
「このまま、このスピードを維持し、私のニーハイキックで押し切ってやる!!流石のお前もこのスピードにはついてこれまい!!」
「やってみな!!」
チーターギルディが黄色い風となって俺の周りを駆け回る。
「フンッ!!」
「クッ!!」
そして攪乱させてからの突撃、からのまた攪乱に戻る。ヒット&アウェイの繰り返しだ。
こちらから攻撃しようにも、この速さでは処理が追い付かない。
「ハァッ!!ヤッ!!イェヤァァァ!!」
「ウッ!!グッ!!うわあぁぁぁ!!」
腕での防御が破られ、連続で攻撃される。
流石チーター、速すぎて対応が追い付かない!!
「これで終わりだ!!ニーハイキィィィック!!」
吹き飛ばされた俺のこめかみをチーターギルディのハイキックが捉える……かに見えたが……。
『千優!今だ!!』
チーターギルディの脚を素早く左腕で防ぐ。
「な……何ッ!!」
「さっき、「このスピードにはついてこれまい」って言ってたよな?」
「何故……この私のニーハイキックを……」
「あれがお前の負けフラグだ。エレメリアンといえど、チーターであることには変わりないようだな……。さっき、調子に乗ってスピード出し過ぎたろ?」
チーターは確かに足が速い。だがスタミナは少ないため、短距離でしかそのスピードを発揮できない。
だから俺は、こいつが疲れる
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