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俺、リア充を守ります。
第4話「想いの竜ーテイルドラゴンーその1」
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んか……感激されちゃって……」

「テイルドラゴンの変身ポーズ、キレキレですもんね」

「でも、そんなことで感激するのか?」

 確かに、普通の人ならそんな反応をするだろう。

 だが、俺にはその時の慧理那の気持ちが理解できた。

「磨き上げてきた変身ポーズが絶賛されたときはとてもうれしかったよ……それに、あの時の慧理那の表情は、何年かかけてやっと同志に巡り合えたって表情だった。思春期の女の子で純粋な特撮ファンは少ないから、きっと、今まで解り合える特撮仲間がいなかったんだと思う……」

「そこで千優さんに出会った……って事ですか……」

「だから、親しみを籠めて『師匠』か……」

 さてと……長話になってしまったな。もう部室の前に着いちまった。

「それじゃ早速、改良点を教えてもらおうか」

 部室に入り、ドアを閉め話を切り出す。

「はいヒーローフォン、お返しします」

「ありがとう。ヒーローC、調子はどうだ?」

『結構機能が追加された。正直、彼女の腕には驚いたよ!』

 トゥアールからヒーローフォンを受け取り、皆が席に着くとトゥアールから説明が始まる。

 実はツインテイルズに入った日、テイルギアとヒーローギアの設計図を交換して、お互いの性能を確認してみた時に発覚したんだが、やはりテイルギアのほうが性能面で秀でていた。

 防御膜フォトンヴェイルで覆われたスーツはダメージを無効化し、認識攪乱装置イマジンチャフは素顔を晒しても正体を覚られない等、ヒーローギアには備えられていない機能の数々には驚かされた。……まあ、エクセリオンショゥツとかゆう使うのか使わないのかよく分からん機能まで備えられていたがな……。

 だが、逆にヒーローギアの方が性能が良い部分もあったらしく、トゥアールも「なんで中途半端に性能が良いですか勿体無い!!」と、科学者の本分なのか解析のついでに改良することを申し出てきた。

 そこで昨日の放課後、トゥアールにヒーローフォンを渡して、改良してもらったってわけだ。

 ちなみに、どの辺の機能が良かったのか聞いてみたところ、ヒーロー属性が持つ、他の属性に共鳴する性質を利用した属性力増幅器エレメーラアッパーと、使用者の感情をエネルギーに変換し、一時的に能力を強化するブースト機能が搭載されているらしい。それに、今まで使ったことがなかったがオーラピラーも使えるとか。

 それからプロテクターの構成に使われている素材には、トゥアールの故郷である世界ではかなりの希少価値を誇るレアメタル『オリハルコン』が大量に使われており、これにはトゥアールも開いた口がしばらく塞がらなかった。なお、オリハルコンは俺達の世界には存在しないんだとか。あと、フォトンヴェイルの様なバリアや防御膜に頼ら
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