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俺、リア充を守ります。
第4話「想いの竜ーテイルドラゴンーその1」
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…。

 その時、部下の一人が慌てた様子で駆け込んできた。

「ス、スパロウギルディ殿!新たな部隊がここへ!」

「……そうか……しかしな」

「リヴァイアギルディ様の部隊です!」

「ほう!?」

 思わず立ち上がるスパロウギルディ。

 リヴァイアギルディは、ドラグギルディと修業時代を共にした同期の桜。

 実力も彼に匹敵するものと讃えられている。

「そ、それともう一部隊──」

 微かな希望を見出したスパロウギルディに、さらなる衝撃的な報が告げられた。

「クラーケギルディ様の部隊も、ここへ!!」

「何ィ!?それは確かか!?」

「はっ……間違いありません。明日までには到着できるだろうとのことです」

 一方のクラーケギルディは、リヴァイアギルディに執拗に対抗意識を燃やす戦士。

 常勝の作戦に拘らず、常に自らが前線に立つ超実践主義で結果を残し、名を上げてきたという。

「むう、一体どうゆうことだ……お二人が互いを強くライバル視していることはアルティメギルの兵なら知らないものはいない筈……。そのお二人を、同じ部隊に統合するなど……」

 

 さらなる波乱の予感に、再び頭を抱えるスパロウギルディであった。

 

 □□□□

 

 陽月学園高等部 2-C教室 放課後

「今朝は、ご迷惑をおかけしました……」

 授業が終わって帰る準備をしていると、慧理那が謝りに来た。

 どうやら今朝の騒ぎを気にしているらしい。

「いや、こっちこそゴメンな……まさかあいつらあそこまで騒ぐとは……」

「で、ですが……あの生徒達はわたくしを慕ってくれているが故にあんな失礼を……」

 真面目だな……そうゆうとこは、俺も嫌いじゃない。

「いいよいいよ……」

「千優さんがよくても、わたくしの気が済みません!!」

 そこまで言うか……う〜ん、真面目過ぎるのも困ったもんだ……。

「じゃあ……今度、買い物に付き合ってくれないか?」

「買い物……ですか?」

「ああ、今月末にユニクロ限定で、ライダーの変身アイテムの配布があるだろ?」

「あ〜、あのライダーTシャツを二枚買えば貰えるんでしたっけ?」

「そうそう。あれを手に入れるために、一緒に来てほしいんだけど……」

「承知しましたわ。お支払いはわたくしが致します」

「自分で誘っといて支払わせるのか……なんか悪いな。じゃあ、俺が荷物持ちで……ってか何時までも問答してるほど時間も無いな……」

「あっ!すみません、引き留めてしまって……」

「良いって良いって……気にするなよ!!」

 荷物をまとめて、鞄を持つ。

「それじゃ、また明日な!!」

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