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俺、リア充を守ります。
第4話「想いの竜ーテイルドラゴンーその1」
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ル、さらには総二までドン引きしてるぞ……。

「いや、何を勘違いしている!!俺は……」

「問答無用!!慧理那への無礼は俺たちが許さん!!」

 話聞く気無しかよ!!……困ったもんだ。

「会長に手出ししようものなら、俺たちがお前を血祭r……「皆さん落ち着いてください!!」っはい!!」

 慧理那の鶴の一声で、騒いでいた男子生徒たちが一瞬で静まり返る。

 流石、この学園の生徒会長兼学園のアイドル……暴徒になりかけた生徒を鎮めるのもお手の物ってことか。

「で、会長とヒロ兄って一体どんな関係なんですか?」

 さっきまで棒立ち状態だった総二が、今この場にいる奴らが皆気にしている疑問を口に出す。

「千優さんは……わ、わたくしの……その……」

 ん?なんだろう……さっきとは別の意味でヤバいことが起きるような予感がする……。

「千優さんは私の……師匠です!!」

「「「「………………え?」」」」

「「「えええェェェェェェェェ!!」」」

 あまりにも意外な答えに沈黙する生徒達と、驚愕のあまり絶叫する総二達。

「やっぱりそうなるよな……」

 無意識のうちに、俺は頭を抱えていた。

 

 □□□□

 

 アルティメギル基地内

 スパロウギルディは頭を抱えていた。

 彼が予期した通り、作戦会議は波乱を呼んでいたのである。

「おのれツインテイルズ!おのれテイルドラゴン!!」

「同胞達を次々と打ち倒していくだけでなく、このようなものまで見せ付けおって!!」

 スクリーンには、先日出撃していったエレメリアンの一体が倒された直後の映像が映し出されていた。

 爆発の後、集まるツインテイルズの三人。

『ふう……』

『レッド、お疲れ』

 レッドに駆け寄るブルー。

『二人とも、今日もよく頑張ったな』

 そう言うと同時にレッドとブルーの頭を撫でるテイルドラゴン。

『ちょ、ちょっとドラゴン!それ恥ずかしいからやめろって言ってるだろ〜!!』

『わ、私もレッドも頭撫でられるほど子供じゃないわよ!!』

『俺に比べりゃまだ子供だろ〜』

 二人が恥ずかしがっても頭をワシャワシャ撫でまわすのを止めないテイルドラゴン。

 ちなみにコレ、エレメリアン撃破後に毎回やっているのだ。

「でも頭撫でられて照れているテイルレッドも中々……」

「心なしかあのテイルブルーでさえ可愛く見えてくるような気がしてくる映像だな……」

「そんな事言っとる場合かアァァァ!!」

 こんな調子で作戦会議など進んでおらず、ただのテイルドラゴンへの嫉妬を露にしたり、何時ものようにテイルレッドを愛でるだけの観賞会に等しかった…
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