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俺、リア充を守ります。
第4話「想いの竜ーテイルドラゴンーその1」
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体育でダンスの授業の時に……皆のダンスを先生がカメラで撮影して、次の学年のお手本に使おうとしてたんだけど……俺のグループが躍ったときの映像を他のクラスで流したら大反響だったらしいんだ……」

「「あ、それだ!!」」

「うおッ!?」

 総二と愛香が叫ぶのでビックリした。何に気づいたんだよ。

「ヒロ兄の噂、ダンスの話が多いんだけど、その話の一つだ!!」

「え?そうなの?」

「中等部の頃からキレッキレだったって話だったよ……そのダンス映像一回見たことあるし」

「お前らも見たのかよ……」

「五人グループ中センターの一人だけキレッキレだったら目立つって……」

 どうやら多分どころか確定だったようだ。この調子だと修学旅行や卒業式のことなんかも噂になってそうだな……。

「千優さんはもはや生きた伝説といっても過言じゃないかもですねwww」

「シャレにならないんだよな……これが」

 そんな話をしていると、高等部への入り口の前に見慣れた人影を見つけた。

「お!おはよう、慧理那えりな」

「あ、仲足さん!お早う御座います」

「だ〜か〜ら〜、名前で呼んで良いって言ってるじゃん。堅苦しいからさ」

「すみません、つい、癖で……」

「謝ることじゃないでしょ、ほら頭あげて……」

 ん?なんか、スッゴい嫌な気配と強い視線をひしひしと感じる……。

 後ろを振り向くと、総二、愛香、トゥアールの三人が鳩が豆鉄砲を食らったような顔で俺を見ていた。

「ん?おーい、どうしたんだ?鳩が豆鉄砲食らったような顔して……」

「えっ……と……ヒロ兄?」

「何だ?」

「もしかして……会長と……」

「あれ、もしかして……観束くんたちですか?」

 総二が言い終わる前に、俺の後ろからこの学園の生徒会長、神堂慧理那しんどうえりながヒョコっと顔を出した。

「え、もしかしてお前ら慧理那と知り合い?」

「ヒロ兄の方こそ、会長とどんな関係なのよ!?」

「しかも呼び捨てにしてましたし!!どういうことか洗いざらい吐いてもらいますよ!!」

 何か愛香とトゥアールが珍しく結託して俺に詰め寄ってきた……。

「オイ!!なんなんだよお前!!」

「俺たちの慧理那になれなれしく声なんかかけやがって!!」

「しかも名前で呼んで良いだと……何様のつもりだ!許せん!!」

 通りすがりの登校中の男子生徒たちが集まってきた。

 なるほど、さっきの嫌な気配と強い視線の正体はこいつら……慧理那のファンのものだったのか。クラスメイトならここまで騒がないから、多分他のクラス……または編入生だろう。

 あまりの気迫にさっきまで俺を問い詰めようとしていた愛香とトゥアー
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