第4話「想いの竜ーテイルドラゴンーその1」
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のを待っていたという事だ。もっとも、エレメリアンに姿の元になった動物の特性が残っているかは定かではなかったから、ちょっとした賭けではあったんだが……。
「お……おのれェェェ!!」
「オーラピラー!!」
光の柱が竜の如くチーターギルディを包み込む。
「お前が俺を怒らせた理由は二つ。一つはお前がテイルレッドへの欲情で戦っていた事……これは日頃、そんな声に頭を抱える程悩まされているテイルレッドの心を傷つける行為だ!!」
最近、学校でもよく聞く戯言ではあるが、まさかエレメリアンの口からその台詞を聞く事になるとは思わなかった。
総二が涙目になっているとゆうことは、学校で毎日、嫌とゆうほど聞いているんだろう。
「せめて、エレメリアンを相手にしている時はそんな事に悩まされる事は無いだろうと思っていたんだが……そんな事の為に命を粗末にしやがって!!」
「そ……それは……」
「そしてもう一つは……テイルブルーを無視した事だ!!」
「何ッ!!」
流石にこれは意外だったのか、驚愕の表情を浮かべるチーターギルディ。
「お前はテイルレッドについては色々とほざいていたが、テイルブルーについては一言も触れなかった……」
『それはそれでいいのでは?狙われる理由がない事に越したことは無いだろう?』
「そ、そうだよ……いつもの事でしょ。別に私は気にして無いし……」
ヒーローCは気にしていない様だ。愛香も気にしていないと言っている。
だが、俺は気にするし、チーターギルディが謝らなければ気が済まない!!
「確かに、いつものエレメリアンたちと同じように、彼女を恐れるなり悪く言うなりするお前たちを見ているのも腹が立つ。しかし、今回はそうじゃない……」
「は?」
「お前はブルーのツッコミに反応せず、2回もスルーした……」
「それ……が……どうしたと……」
いつもなら、愛香のツッコミに続く形でエレメリアンが戯言を言い続けるとゆう、言葉のキャッチボールが成り立っている状態の筈だ。
だが、チーターギルディこいつは違った。
ツッコミを全てスルーしていた。だが、それだけではない。
「お前、邪魔な奴を片付けたら〜とかなんとか言っていたよな?」
「それが……どう……した?」
『ッ!?まさか!!』
そう、ヒーローCは気づいたようだ。
「確か、お前はあの時こう言ったはずだ。「邪魔なテ・イ・ル・ド・ラ・ゴ・ン・を片付けたら」ってな!!」
「ハッ!!」
そう、つまりこいつは最初から俺とテイルレッドしか見ていなかった。文字通り、テイルブルーは眼中に無かったとゆうことだ。
「お前は無礼者だ。自分の欲望を優先させた挙句、二人の
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