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俺、リア充を守ります。
第3話「Cの追憶/決意の夜明け(ライジングサン)」
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た……』

「オイィィィィ!!」

 そんな大事なことは忘れちゃダメだろ!一つ一つ口頭で説明してくれたのはそれはそれでありがたいんだけど、うっかり忘れていたって何だよ!!

 お前それでも人工知能かよォォォォォ!!

「いつまでも逃げていては、私に勝つことは出来ませんよ!!」

 悔しいがあいつの言う通り、逃げてばかりでも状況は良くならない。

 ……そういえば、さっき頭の中に入ってきた説明の中に……

「なあ相棒、お前さっきウェポンって言ってたよな……」

『ヒロイックウェポンだな。武器の名前を宣言すれば、お前の手元に転送されてくる筈だ』

 俺の武器の名前か……さっき頭の中に浮かんだ名前、多分それが俺の武器の名前だ。

 両手に意識を集中させ、その名を叫ぶ!

「来い!竜牙剣ドラゴファング!!」

 両手に光が集中し、黒い刀身に白い刃を持ち、剣鍔の部分に笛のような吹き口の着いた二本の短剣が出現する。これが俺の武器か、結構いいデザインじゃないか……って、

「双剣でどうやってショットガンに勝てと!?」

 銃は剣よりも強し、別に俺も剣では銃に勝てないとは100%思ってるわけじゃないが、テクニック型の銃使いが相手ならかなり不利になるぞ!!

『大丈夫だ、その剣は万能武器になっている。変形させればいろんな武器になるぞ』

「え、マジで!?」

 よく見たら確かにガンガンセイバーっぽく見えなくも……、可動部やジョイント、トリガーもあるし変形できてもおかしくない造形だ。

「そちらから来ないのなら、もう決着をつけてもいいんですね!!」

 ガチャキッ!っとステッキ銃ガンのポンプがひと際大きな音をたてる。

 そして、俺に標準を向けた銃口にどんどんエネルギーが溜まっていく!!大技を使う気か!!

「貴方の身体はロックオンしました。もう避けることは出来ませんよ」

 ……これを聞いた瞬間、俺の口元に笑みが浮かんだ。

「なっ、何が可笑しいのですか!?」

 決まってるだろ、だって……

「今の台詞、負けフラグだぜ!!」

 右手のドラゴファングのグリップを傾け、グリップを逆さに収納した左手のドラゴファングを刀身の後ろにあるジョイントに重ねて合体させる。

 あっという間に双剣から小型の銃への変形が完了した。ドラゴファングガンモードの完成だ。

「行くぜ!!」

 ガンモードを片手に、タランチュラギルディに狙いを定めつつ接近する。射程範囲内になるまでそのまま一気に走り抜ける!

「相棒、あいつのステッキ銃ガンのエネルギー充填は、あとどのぐらいかかる?」

『おそらく……十秒程度だ。やれそうか?』

「やれるかじゃねぇ!やってるんだ!!」


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