第3話「Cの追憶/決意の夜明け(ライジングサン)」
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テッキの柄に手をかける。
あのステッキ……何かある!!
「開始!!」
合図とともに、一気に距離を詰める。あのステッキに何かあるなら、早めに破壊しておいたほうがいい!
「ウオォォォォ!!」
タランチュラギルディのちょっと前でジャンプ、そのまま飛び蹴りの構えをとる。
「水影流柔術奥義!鯉之滝登理コイノタキノボリ!!」
俺の、生身での決め技だが、エレメリアン相手にはそう通用するものではないだろう。しかし、アルティロイドが一撃で倒せるなら、ステッキ一本破壊することはできる筈だ。
そして、俺の狙い通り、タランチュラギルディはステッキを使ってガードした……。
『ッ!?なん……だと……』
俺の決め技は、タランチュラギルディのス・テ・ッ・キ・一・本・に・受・け・止・め・ら・れ・て・い・た・!!
「このステッキは特別製でね、特殊合金でできているんですよ」
「特別製!?」
「そう。私、このステッキを結構気に入っていまして、長年愛用しているのですよ……如何なる戦場でも、どの世界に行ってもね……」
しまった!!年季が入っていたのは、長年愛用していたからか!!……ステッキの機能の方に注意がいって、つい、何故ボロボロだったのか考えていなかった……。
そのまま飛びのく俺。しかし……
「逃がしませんよ!!」
ステッキの先端が俺に向けられる……
「あれは……銃口!!」
そこには銃口らしき穴があった。
「食らいなさい、ステッキ銃ガン!!」
ステッキがショットガンへと変わる。銃口から発射された光弾は正確に俺の身体を打ち抜く!
「グッ……」
そのまま身体を地面に叩きつけられそうになるが、何とか体制を立て直す。
だが、安心している暇は無い!!
次々に光弾が打ち出される!
『千優!避けろ!!』
「分かってるよ!!」
自分の所に飛んでくる光弾は躱す。俺の進む先に飛んでくる光弾は、ナビゲーションシステムが軌道を予測して教えてくれる。ホント頼りになるな、この相棒は……。
『あいつの攻撃、お前の動きを予測して放たれてるぞ!』
「マジか!?なんてやつだ……。このまま逃げていても勝てないどころか完璧に動きを読まれちまう!!」
何か、あいつに近づく……あるいは対抗する手段は……。
その時、頭の中になにかの説明文のような物が入り込んできた。
「ッ!?なんだ?この頭の中に直接入り込んでくるような説明文は……」
『ああ、マニュアルモードか』
「マニュアルモード?なんだそれ?」
『ヒーローギアには、使用者の頭ン中にギアやウェポンの使い方を直接送り込む機能が……あ、うっかり忘れて
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