第3話「Cの追憶/決意の夜明け(ライジングサン)」
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かも、拳を突き出した直後であるため、0.1秒は動けない!
つまり……
「ウォォォォォ!!」
すまないウルフギルディ、これで……決まりだ!!
「なんだとォォォォォ!!」
「食らえ、一瞬の反撃モーメント・カウンター!!」
右腕の拳、その一点に力を集中させ、思いっきりぶん殴る!!
ボゴォ!!
かなりのダメージが入ったと分かる音をたてながら、ウルフギルディは、リング場外へと吹っ飛んでいった。
「さっきの台詞、負けフラグだぜ」
「うわァァァァァァ!!
「よっ……と」
飛ばされた先では、アントライオンギルディが構えており、ウルフギルディはそのまま、彼にキャッチされた。
「ったく、だからヘマすんなって言ったんだ」
「イデデ……すまねぇおっさん……でも、俺に後悔はないぜ……」
「いい勝負だったぜ、ウルフギルディ。ありがとな」
戦い方を理解させてくれた漢に、俺は自分の拳を突き出す。
「……ああ、楽しいタイマンだったぜ……」
今度は、ちゃんと拳を合わせる俺達……。
奇妙だが、敵であるはずなのに、彼との間に、男の友情が芽生えた気がした。
「お疲れ、ウルフギルディ。しばらく休め」
「すみませんリーダー。負けちまいました……」
「気にするな。私を含めて、まだ三人だ。まだまだ余裕はある」
「はぁ……そう……ですよね……」
リーダーに対しては敬語を使うのか……。ドクターフィッシュギルディは、メンバー達から尊敬されているんだな。
だが、何だ?ウルフギルディの表情……まるで、自分の事より、ドクターフィッシュギルディの事を気にかけているような……。
──―午前2時50分 ジェラシェード到着時間まであと10分
第2回戦、次の相手は……
「私が参りましょう……」
そう言って自分から進み出てきたのは、紳士属性ジェントルのタランチュラギルディだった。
「ッ!?副リーダー、何故アンタが!?」
ウルフギルディが驚愕の声をあげる。
「先にアントライオンギルディ君を出して、負けてしまった場合、この空間は崩れてしまいますからね……」
「グゥ、スマン……頼む……」
先の事まで考えて自分から進み出るとは……紳士的で仲間思い、いい副リーダーだ。
……ってことはつまり……二回戦目はいきなりナンバーツーかよ!!
「それでは私、タランチュラギルディ……全身全霊をもってお相手します!」
「……相手がどんな奴だろうが、俺は勝つ!!」
「それでは、二回戦目……」
タランチュラギルディが手に持っていた、色がくすんでボロボロになっている、だいぶ年季の入ったス
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