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俺、リア充を守ります。
第3話「Cの追憶/決意の夜明け(ライジングサン)」
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らを吹っ飛ばした場所を見ると……

「いないッ!?お前ら気を付けろ!!」

 ドクターフィッシュギルディ達の方を振り返るとウルフギルディが叫んだ。

「そこから逃げろ!!」

 瞬間、俺の足元から二本の巨大な顎が出現した。

 そういえばアントライオンギルディってアリジゴクだったっけ!!

 更に、頭上からはタランチュラギルディが牙をむき、天井から手足を離したところだった。

 気が付いた時にはもう、俺はあっという間に隙を突かれていた。

「ッ!?しま……」

「危ない!!」

 ドンッ!!────────

 一瞬、何が起きたのか解らなかった……自分が突き飛ばされたと気付いた時にはもう手遅れだった。

 俺の目の前でドクターフィッシュギルディは二体の同時攻撃をその身に受けていた。

「ッ!?ドクターフィッシュギルディ!!」

「リーダー!!」

 ゆっくりと倒れてゆくドクターフィッシュ、駆け寄ろうとする俺達、そして……

「クキ!キゥラァァァ!!」

「ピキュ!?ピキュリァラララ!!」

 急に苦しみ始めるタランチュラギルディとアントライオンギルディ。これは?

『まさか!?今だ千優、ヒーリングフルートを鳴らすんだ!!』

「え!?もしかして、今こいつら動揺してるの?」

『ああ、チャンスは今しかない!癒しのメロディーを奏でるんだ!!』

 頭の中に説明が浮かぶ。頭の中で曲をイメージしながら、ドラゴファングの剣鍔の吹き口に息を吹き込めば音が鳴り、自分の演奏したい曲が流れるようだ。

 頼む……元に戻ってくれ!!

 ピ〜ポロロ〜ピロリ〜ポッピッピ〜ロロ〜ピロリ〜

 海の中から守護獣呼び出しそうな音色が聴こえてきた。確かに俺のイメージ通りだ!!

「クカキ!!クキキカクカカァァァ!!」

「ピキュル!!ピキュルリラリィィィ!!」

 ヒーリングフルートの音色を聴いた二体が苦しみ始め、身体から黒い霧が噴き出してきた。

『まだだ、ジェラシェードが完全に消滅するまでまで吹き続けろ!!』

 ナビゲーションシステムが反応を探知してジェラシェードが消滅したかどうか判断するのだろう。

 俺はさらにヒーリングフルートを吹き鳴らした。

 ポッパッピ〜ポッポ〜ピロリ〜 ピ〜ポポ〜ピロリ〜

「クカキケコ!ケケコキキクカキィィィィィ!!」

「ピリピキュリルラララァァァァァ!!」

 吹き続けると、どんどん黒い霧が身体から溢れだし、出ていくと同時に消滅していった。

 最後の霧が放出されると、もがき苦しんでいた二体は倒れ、その姿は元の姿に戻っていた。

『ジェラシェード反応、完全消滅』

 ナビゲーションシステムがそう言
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